近くて、遠い。
好きになるはずなんてないと豪語していた大親友が伴侶となって、あーこんな事もあるもんなんだなあ、本当に人生は何が起きるかわからない。とふとした時にまだまだ思う。結婚一年目、夏。
そしてそのわからなさを楽しむのが私の強みでもあり、弱みでもある。
迷ったら、思い切って飛び込んでみるタイプ。そして、一度決めたらやりきりたい。その心はまっすぐと揺るぎない。人生は一度きり。
彼には見えない壁がある。そりゃあ大なり小なり人はみな秘密を持って生きてる。そして大人になればなるほど悲しみを抱えて生きてる。日々に追われる事でその悲しみを心の隅っこに置いて。
それでもわかりあいたい。喜びは分かち合いたいし、悲しみも半分とまではいかなくとも、ひとつまみくらいは一緒に持ち上げてほしい。そう思う価値観が良いのか悪いのかは答えなんぞ無いし、相手の価値観とすり合わせていくのが、一緒に生きてくことなのかなあと、小賢しいわたしは夜な夜な思いめぐらせる。
近くて、遠い。
そこにいるのに、遠い。
両手広げてはいどうぞをしてる私に気付かない。もしかしたら気付かないフリかもしれない。
ずーっとずーっとやんわりと好きでいてくれて、居心地が良くて、あっという間に歳をとって、当たり前のように寄り添ってきたわたしたち。
夫婦というカタチになって、愛情が解放されて瞬きもせずに向き合う私に、積年の秘めた想いとは裏腹に困惑の夫。
何年も待ち続けてくれて、そうきます?
待たせすぎた私のせい??
それぞれ一つの愛それぞれが選んだStyle脳内リップスライム。夫婦のカタチに正解なんぞ無い。
しかしだ。
待ち望んでくれたはずの夫は、一度たりとも愛情表現としては1ミリも私に触れる事が今のところ、ない。男女の関係などもってのほかで、何かの拍子にねえあのさと呼びかける時でさえ、指一本でツンツンするのみ。宣言する事でもないけれど、
しておこう。
私はこの一年、指ツン以外で夫から触れられた事のない妻です。
この胸の奥底からじんわりと溢れくる小さな不安と、不思議と、謎、を解ける日がいつかくるといいなという少しの希望をもって、マイペースに、徒然なるままに書き記していこうと思います。
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