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空と空 あとがき のようなもの

「空と空」は、私が大学生のころに構想を練り、一度仕上げたものをすべて崩し、新しく構想を作り直したものです。

 当時書いていたものと変えたのは、改めて読み直して納得いかなかったからと、もう少し凝縮したかったからで、長編からすっかり中短編に変貌しました。

 あんまり、書いたものに対して注釈したり、設定を伝えたりするのは好きではないし、それを伝えずとも伝えられるものでなければ、という思いもあるので多くは語りませんが、noteという場で初めて連作的に分割して作成したので、あとがきめいたものを書いてみようと思いました。

 この作品のタイトルは「空と空」になっていますが、みなさんは、どんなふうに読んでくれたのか、気になります。

 そらとそら そらとから そらとくう
 からとそら からとから からとくう
 くうとそら くうとから くうとくう

 他には、なんて、読めるでしょう。

 私の中にはこの読み方のイメージはありますが、それをあえて伝えてしまうよりも、このお話しを読んでどう読まれたかによって、きっとタイトルも変わってくるのかしら、なんて傲慢さを持っております。

 漢字にしてもひらがなにしても、それをどう読むか、どの漢字が当たるか、によって意味が変わってくるかと思います。それをどう受け取ってくださったのか、とても興味深いものです。

 空 という言葉。あるようで、ない。広がりのある無。なんて曖昧なものだろう、と、そんなことを思います。さまざまな意味を内包する、私は、とても好きな、言葉です。

 新しく構想を練り、書いている間にこれまで考えてきたものとは別の視点、言葉、などがこぼれてきて、なんとも言えない心地になりました。それはきっと、初めに書き終えてから経た年月が、想いとなって積み重なってきたのだろう、と想像しています。とても、おもしろいものでした。

 これを皮切りに、以前書いてきたものを引っ張り出して、新たに書き直したらどんな色に染まるのか、見てみたいものです。


 空と空 第一話になります。
 全七話です。

 何か少しでも、感じられるものがあれば、幸いです。

いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。