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ここにいるからこそ

 暗がりに佇む君をここから見ている。

 暗がりに佇む、神なのかもしれない。

 そこはそんなに居心地がいいのかしら?

 光の中はあったかいよ。陽の光はまぶしくて、見てはいられないよ。

 そこから外を眺めては、光のまぶしさも見えるのだろうか。

 ここからは、暗い、暗いところしか見えないよ。

 だから、そこに佇む君のことが、気になるのかもしれない。

 そこは、そんなに居心地がいいのかな。私も、私も、そこに、行ってみたい。のに、

 そんなことも叶わない。

 私はここでしか生きられない。

 君はそこでしか生きられない?

 君と一緒になれたなら、自由にいききできるのかなぁ。

 そんな叶うことのない夢を、まさしく、夢を、儚い、ものを願ってしまう。その呪いに、憎しみも生まれてしまう。けれど。

 ここからだから、君が見えるのかもしれない。
 暗がりに佇む君、神。

 そんなふうに、思ってみよう。

 それなら、ここでもいいかもしれない。

 ここで生きていくのも、いいかもしれない。

 君は、どう?

 どう思っているのかなぁ。

 お話しだけでも、できたらいいのに。

 ねぇ、何を、考えているの?

 ねぇ、ねぇーー

いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。