ふと「隗より始めよ」の意味を検索し感銘を受けました。
これは特に中小企業の人事がもつべき視点でした。自社の評判や魅力を高めることが優秀な人材を集める秘訣です。
「優秀な人が来ないなぁ」とぼやかずに、隗より始めてはいかがでしょうか。
隗氏の優れた提案です。只者ではありません。
隗氏は他にも「死馬の骨を買う」という故事成語も残しています。
隗氏は凡人ではありませんでしたが、この2つの故事成語は採用の秘訣ではないでしょうか。中小企業は知名度もなく、社員を優遇する原資も限られます。しかし優秀な人がいなければ、その原資も増えないというジレンマを抱えています。まずは自社の従業員に向き合い、優遇してはいかがでしょうか。自社の従業員が活き活きと働けることが、人材定着へと繋がります。人材定着力が強いなら安心して教育投資ができます。そして利益もあがる、そんな好循環がつくれたなら、自社の評判は高まり、優秀な人が集まります。
優遇は給与や福利厚生だけだと囚われないでください。それは衛生要因です。まずは「頑張っている人がバカをみない」ことが大切だと思います。声の大きさで優遇してはなりません。見えないところで頑張っている人がきっといます。それを見つけてください。従業員の仕事へのプライドが自社のブランドへ繋がります。
慣例や規定に囚われないでください。自社にとって従業員を大事にすることとは何でしょうか。一度考えてみてはいかがでしょうか。
「隗より始めよ」
人材が自社にとって重要なことなら、まずそこで頑張っている従業員に投資する。それが会社の魅力となり評判となったなら優秀な人材は集まる。そういうことでしょう。
「よし、隗より始めよう、死馬の骨を買おう」と感じていただけると幸いです。ですがこれは決して従業員に向ける言葉ではありません。「俺は死場の骨か!」と思われたら最悪ですから……。
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