たった一つのアドバイスで急に良くなった生徒さん。
楽器店で教えている生徒さんの一人に、8分↔16分のチェンジアップ/ダウンがなかなかうまくいかない人がいました。
リズムパターンからのフィルの流れでやるとそこまで問題ないのに、パッド練習になると16分がどうしてもズレていって、左右逆転したり1拍多くなったりとなぜか不安定なのです。
今まで色々な言葉をかけてきましたが、あまり変わらないので思い切って
「もうちょっと速く叩いてみようか」と伝えたところ、突然キレイに叩けるようになったのです。
ともするとちょっと雑なアドバイスなのかもしれませんが、このシンプルな言い方がむしろその生徒さんにとっては分かりやすかったようです。
どんな言葉が刺さるのかは、本当に難しい…。
ただし、シンプルなアドバイスだったからできるようになった訳ではないと僕は思います。
そこに至るまでには、
今までいろんな方法を試してきた蓄積があり、
その他の色んなアドバイスをしてきた経緯があり、
何より生徒さん自身の練習の積み重ねがあります。
だから「もうちょっと速く」が適切に伝わったのです。
何かができるようになるにはいくつかの要因があります。
講師からのアドバイスは結局の所、ピースの一つです。
本来は5個のピースを集めないと次に進めないのに、1・2個だけで何とかできる、なんて思わないほうが良いでしょう。
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新潟市の中央区・西区を中心にドラムのレッスンを行っている、梨本宜久ドラム教室のHP (非同期レッスンもやってます)
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