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いろんな創作活動に関するしょうもない悩み

創作に関する悩みはほとんどすべて、しょうもないです。ほんとに。マジでしょうもないし、どうでもいい悩みばっかりです。

周囲にも巷にも頭を抱えている人がたいへん多いように見受けられますが、しょうもない悩みばかりでかける言葉も見つかりません。

ですが、例えばそれが仕事で、クライアントとのやり取りがあり、コミュニケーションや法律に関係する問題などがあれば、非常に憂慮すべき悩みであり、しょうもなくない悩みだと思います。報酬が少なくて辛いなども、まあしょうもなくはないですね(ちゃんと交渉・提示してください)。

あるいは、仕事や家庭の事情で創作に時間を取れない・体力が持たないという悩みもあるでしょう。これは仕事や家庭のほうをどうにかすべきであり、創作活動のほうではどうにもなりません。この記事で槍玉に挙げている悩みとは方向性の異なる悩みです。

一方で、それが趣味であり、まだ仕事になっていない創作なのであれば、悩むことは一つもありません。他者と比べる必要もなければ、お金を稼げなくてひもじい思いをする必要もなく、時間がないのは創作よりやりたい・やるべきことがあるからだし、自称スランプなんて全然手を動かしていないことをみずから露呈しているだけでしかありません。

仕事未満、単なる趣味であるなら、限られた時間の中で楽しめばいいだけなのに、世間に評価されないとか、自分にはセンスがないとか、人間関係のせいで創作が嫌になりそうとか、いずれもとんでもなくしょうもない悩みです。まったくの時間の無駄。

悩みの芽を見つけたら、とにかく手を動かしたほうがいいというのが僕の経験則です。なにせ、創作することが楽しくてそれを求めているのに、それ以外のところで悩むのはほんとに無意味です。

評価を得るとか云々かんぬんは創作とは別のことです。創作とはまったく異なる目的と戦略が必要です。であれば、その戦略を考えて実行しなければなりません。たとえ5年10年と創作を続けていても、創作しているだけでは評価されませんよ! 当たり前です。

つまり、創作したいだけなのか、それとも自分の作品を世間に高く評価してもらいたいのか、お金を稼ぎたいのか、有名になりたいのか等々、そういった自分の欲望や目的をはっきりさせることが大切です。創作が好きで楽しい、人生を豊かにするためにやっていきたい――と考えているのに世間に評価されないことで悩むなんて、なにやら倒錯的なことが起きていますよね。目的と戦略の掛け違いです。

こういうのはたいてい捻じ曲がった自尊心とうっとうしいまでの自己肯定感の低さ、そして自分の欲望を受け入れることから逃げていることが大きな原因です。

人気者になりたいなら「人気者になる」と目的を設定し、戦略と目標を立てて動き出しましょう。「自分からは積極的に動かないけど健気に創作を続けていたらあわよくば注目されて……」なんて存在しません。自分から動かないことで失敗の烙印を押さないようにしつつ、でも甘い汁は吸いたいというしょうもない自尊心はゴミ箱にどうぞ。リターンにはリスクが必要です。

たいそうな時間を費やしたのに人気者になれなくて注目もされなくて、いったい何だったのか……もう創作なんてやめよう……なんて後悔をする人は創作が好きなのではなく、ただ手段として創作を使っていただけですよね(たいそうな時間といってもたかだか1年2年のことが多い)。だとしたら創作云々ではなく人気を集めるという目的に対する戦略の失敗ですし、また別の戦略でやればいいんじゃないでしょうか。注目を集められるかどうかなんて、打った施策の数に運を掛け算した結果でしかないですよ。

人間関係の悩み? バンドとかチーム制作みたいなグループ活動や大きめのプロジェクトですかね? バンドなど他者が必須な場合を除いて、複数人での創作活動を主たる趣味にするのは避けたほうが無難です。誰々のせいで創作が楽しくなくなったとか、マジでしょうもないです。創作とは基本的に1人で孤独にやることと心得ましょう。

とはいえ、誰かと何かを一緒にやる機会もあるかもしれません。そんなときは必ず目的・目標を明文化し、ルールを決め、プロジェクトや活動の本筋から逸脱したらお気持ちではなくルールに従って機械的に対処することをお互いに合意しておくべきですね。それでもこじれるときはこじれますし、明確な報酬が生じないことを複数人でやるのは本当に難しいです。

創作に関する悩みは、以上のようにたいへんしょうもないものが多いです。もし身近に創作活動に関して悩んでいる人がいたら、そのうわべのしょうもない悩みではなく真なる悩みが何なのかを訊き出してみましょう。

というか、しょうもない悩みに時間を取るくらいなら、手を動かしてめいっぱい創作活動を楽しんだほうがいいよ! まあそれが何らかの原因でできなくなってるんだろうけど。

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