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「きっかけ」になるということ

~起点~

今まで自分が全く縁がないもの、全く関わってこなかった分野やジャンルに新しく一歩を踏み出すこと。誰しもが容易にその世界に飛び込めるというわけではない。むしろ大半の人が少し緊張したり尻込みしたりする方が自然といっても過言ではないだろう。時には「奈案で自分はこんな選択をしてしまったのか」とまで思ってしまう人だって中に入るはず。この最初の数行を読んでくださった皆さんのなかにもそういう経験をしたことがある方はいらっしゃるのではないだろうか。しかし今回のこの記事はそんな皆さんの重箱の隅をつつくような耳の痛い話ではない。むしろ筆者の私が最近経験した「きっかけ」に関する話である。世の中耳の痛い話ばかりではないよというのが皆さんに少しでも伝わってくれたら幸いである。

~人からの影響・自己発心~

さて、新しく何かを始めるというときに人間は必ず2パターンいると私は思う。それが見出しに書いてある「人からの影響・自己発心」である。
例えば、アイドルや芸能人のバラエティー番組・あるいはパフォーマンスやステージ、雑誌など「人の輝いてるもの」を見て感化されて、『私もああなってみたい…!!』とか『あんな人になってみたい!』など、誰から言われたわけでもないのに自分の中からあふれ出る何かがあって、そのエネルギーを軸として将来にむけて新しい分野に飛び込んでいく。特に有名人やスポーツ選手、作家などにこういうケースは多いと推測する。これを自己発心と呼ぶことにする。
また、親や友人から「あんたこういうの向いてるんじゃない?」だったり、今まで自分に縁も何もないようなジャンルに右も左もわからない状態で「お試し程度のような」気持ちでやってみたら、想像していたよりも楽しくなり「もっと極めたい!学びたい!」というように感化されてその道を究めていきたくなる…というように自分には全く縁のないと感じていた分野をやってみたらそれが自分に合っていた・そしてそのまま続けていく…こういうケースである。こういった他人からの影響が原点となるケースである。これは特にこういうのが多いという具体的な分野があるわけではないが、今回私が話す内容は後者に当てはまることなので、具体的な例がないほうが話しやすいのでありがたい。

~2018年9月~

さて本題へと進んでいこう。時は表題の通り2018年9月。大学生の長い夏休みが終わって後期のガイダンス等が始まり出すころである。私の最初の投稿「ミスコンとは」(https://note.mu/nasu6153/n/n1b0517c68cef) を読んでくれた方ならわかるかと思うがちょうどこの時期が大学別のミスコンが本格的に始動していたころである。
この頃私は各大学のミスコン出場者の応援をしつつ、その傍らで「撮影依頼」というものをしていた。これは大学ごとによって制限や可否が異なるので詳細は語れないが、何人かにお声かけして実際に撮らせていただいた方も数人いらっしゃるのも事実である。そしてそういったことがきっかけとなり、ミスコン終わった後も被写体として「撮影モデル」という形で活動している人や、中にはモデル志望を志してその路線を究めていった人だって少なくはない。そして過去にはそこから実際にアナウンサーや雑誌モデル、中にはグラビアアイドルになった人もいる。
そのうちの一人。公開設定にしてるので個人名は出したくないのでT大学のSさんとして紹介することにする。Sさんはミスコンのファイナリストとして活動を始めた直後くらいから長くずっと応援していたうちの一人。そんな彼女に「撮影依頼ってできますか?」と声をかけてみた。するとその後のリプで返ってきた答えは「Yes」。これがちょうど表題の一か月前くらいの話。そして日程を相談して2018年9月にその撮影をすることになった。

~その後~

当日の撮影は丸の内周辺で1.5時間くらいかけてのんびり撮ってその数日後にデータを本人にお送りしたところ、とても楽しい時間でデータもいいものが多くてとても楽しかったと大変喜んでいただけた。その少し後に彼女自身のミスコン生活も終わって、それとほぼ同時期に撮影会に所属したことをツイートしていた。それを見て私ももう一度機会あるなら撮らせてもらいたいと思っていたところだったので吉報だった。しかしなかなか日程と自分の仕事休みが合わず…そしてつい先日ようやく仕事の休みを奪取でき、撮影に行けることになり、彼女にまた会いにいってきた。
9月からおよそ半年近く経ってしまってたので、その間の近況報告等していた中でふと9月の撮影の時の話になった。そこで彼女はこう言っていた。

「あの時に撮ってもらったのが人生で二回目とか…だったんです。あの頃はミスコンのツイート用に~…って思ってたんですけどナスさんに撮ってもらった時の撮影がとても楽しくて…なのでせっかくならもう少し被写体として活動してみたいなって思えたんです。あの時の撮影がなかったらもしかしたら今こうしてやってなかったかもしれないです(笑)。」

この一言を言われたことが実はこのnoteを書こうと思ったきっかけでもあるのだ。あの日に筆者の撮影があったから今も撮影モデルとして残り少ない学生ライフを送っているというのだ。この話をされたときは危うく嬉しさのあまり泣きかけたというのもまた事実…笑

~最後に~

きっかけになること、きっかけに出会うこと、また思わぬ形で自分がきっかけになること。それは「与えられた側」しか感じることができない。しかし何かきっかけを与えてもらった人はどれだけ時間が空いてでも、与えてくれた人に感謝を伝えた方がいい。
それがその人にとってのモチベーションや今後の活動意欲につながっていくことは間違いない。少なくともマイナスになることはほぼないであろう。

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