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2021年末

*久々の更新ですね、ご無沙汰してます*

11月末に怒涛の仕事ラッシュが幕を閉じ(その最中も時間作り出して、好きなことは我慢せずやってましたが笑)、今は腑抜けと化しポケーっと過ごしております。
もう2021年が終わるのかと思うとまた1年終わってしまったという寂しい気持ちと、なんだかんだ今年も一所懸命生きたよねという達成感もあります。
Twitterでは昨年心を射抜かれてしまった藤井風君のことをつぶやいている中でコチラにもご反応くださる方がいらっしゃって、非常に嬉しい限りです。(今も「♪燃えよ」聴きながら書いてる)
来年はもう少しこちらも更新していきたいと思います。


  1. まず最近浮かんだ疑問を話すと

  2. その前から気づくことは決まっていたんだね

  3. これもバイアスかかっちゃうなと思いながら書いてるわけだ

  4. 要はね


  1. まず最近浮かんだ疑問を話すと

表情が見えない会話、みんなどう思っているのだろう?

突然だが、この2年間ステイホームを強いられることでよかった点、私の場合は髪を快適に延ばせることだった。髪を伸ばす間にやってくる「切りたい欲」。あれ、肩に髪がついたあたりから必ず訪れる。重力がないんでしょうかと思うくらい毛先が上を向き始めるのだ。毛量もあるものだから、朝起きればそこは1960年代のアメリカ。外巻きヘアの女が鏡の前に立っているという具合である。
しかし作業しやすさ第一で髪を他人の目を気にすることなくまとめられていたため、ストレスなく髪は肩を通過、難所を余裕で超えていったのだ。
とはいえどもあまりにも美容院に行かず奔放に伸ばしたため、気づけば今年もまもなくという具合になってしまった。そこで来年に向けていろんなところを綺麗にしようと先日行ってきた次第である。

久々に人にシャンプーしてもらう気持ちよさと言ったら・・・。マスクで口を隠しているので多少口が開いても無問題である!黒髪ツヤツヤロングぱっつんのクレオパトラのようなお姉様に頭をガシガシされながら悦にいっていてふと気づく。お顔隠しのペーパーが目元だけになっていることに。マスクで顔下半分は隠れてるからカバーはせんでよかろうという考えからだと思うが、これ非常にノンストレス!髪を洗ってもらってる間に左右に動いていくあやつを幾度となく口と顎で元に戻したことか…そっと気づかれないようにやっても必ずといっていいほど美容師の方はささっとカバーを戻してくれる。ということは、顔下半分を器用に動かしている姿を美容師の方は見られていたということ…?過去は振り返らない主義である。

シャンプー時も話しかけてくれる明るい美容師の方は多い。わたしはたいてい応答するし、今回のクレオパトラもめちゃくちゃ喋りかけてきた。「へぇー」とか「ほーん」とか言えば良いような会話を振ってくれる気遣いが嬉しい。わたしも会話楽しいよ!ってことを伝えたいのだが、顔が隠れているからちょっと高い声で笑ったり、笑うのに合わせて身体を小刻みに揺らしたりして意思表示してるつもりなのだがこれが結構難しい(そもそも体揺らして伝わるの?)
人と会う時にマスクをする生活ももう2年目の終わりが見えてきている。「目は口ほどに物を言う」とは言い得て妙だと痛感する年だったが、やはりこれまで顔全体でコミュニケーションを取ってきた身としては辛いものがあった。今でもやはり表情が見えない会話は本当の真意が伝わっているか不安な時もある。そんなことに最近気づいた。

2.その前から気づくことは決まっていたんだね

ここでふと思い出したのが先日たまたま見た「A.I.」である。


ラストまで鑑賞してやけに気になったのが”表情”だった。
感情のある人間は恐怖、愛情、哀しみなど表情豊かだが、感情のないロボットたちはどこか空虚な表情をしている。人間になることを夢見る主人公、デイヴィットの表情は他のロボットよりも逸脱しているように見えたが、それでもことあるごとに彼はロボットであることを痛感させられていくのが観ていてやるせない。あえて言葉を使うが、ロボットや人形のような「無機物」が人間になりたいという話はこれまで多く語られているが、退化に向かっているように感じるのは私だけだろうか。私には作中、表情豊かに動く人間がどこか幼稚に見えていた。
この話、ここから2000年後まで語られるのだが、その時人類は絶滅し、氷の世界となっている地球に宇宙人が偵察に来てデイヴィットを見つけ…と話はさらに続くが、ここで描かれている宇宙人には表情がない。時折ちらっと光るつるんとした琥珀色の顔からはなにを考えているのか想像もつかない。もちろんこの宇宙人像はA.I.スタッフたちの想像ではあるが、高度な成長を遂げた生き物には表情がなくなるんだなと妙に納得してしまったのだ。そこから数日後の美容院でのこの気付き、なんか繋がってるなぁと思った。

3.これもバイアスかかっちゃうなと思いながら書いてるわけだ

ロボットと人間のどちらが優れているか考えるとどっちにもいいとこもあれば悪いとこもあるので、優劣をつけたいわけじゃない。かといって表情を表に出すことが悪いとも思わない。ただあの宇宙人の描き方に妙に納得しちゃったことで、今私たちが置かれている状況が生み出す不便なことは新しいものが生まれる何かのきっかけでしかないんじゃないかと今思ったりしはじめている。
思い込みってすごい力を持っていて、というのもつまりは人間がすごい力を持っていると思っているからなんだけど、他人から言われた嫌なこととか、昔聞いたおばあちゃんの知恵とか、両親に言われた「あなたという人間って…」みたいな言葉とかって自分が否定や拒絶しないとそれがいつの間にか真実になって、その人の人生の柱になっちゃうと思って今わたしは生きている。つまりは思い込みが自分の世界を作り替えているんだってこと。物理の問題でモノはそこにあるんだけど、そうじゃなくて簡単に心もとなくなるもの、自分の存在意義とか、他人の言葉とか行動、ふとした仕草まで自分の持ちよう受けようで意味が様々に変わってしまう。どんなにこちらが好意を持って伝えても、なんの意味もない仕草だとしても全てのことは誰かを傷つける脅威を孕んでいる可能性がある。でもそれと同じ強さを持って、前向きな思い込みは世界を如何様にも変えてしまうのだ。
思い込みで傷つくなんてもうまっぴらごめんなわたしは物事をそのまま受け止めた上で、悪意を笑顔に変えるような工夫をしだした。
だからこういうことを思いつくことも前向きにわたしは捉えていくし、これを読んでくれてるあなたも今目の前に起きていることをどうか前向きに捉えられたらいいなって、お互い顔も見えないけど心から祈っている。これが偏った考え方だとしても、今のわたしを笑顔にするならこうやって生きたって良いって思うのだ。
この文章が今読んでいるあなたにとって不都合ならどうか今すぐこのサイトを消して、大好きな誰かを思い出して欲しい。そうすれば大抵のことは大丈夫なはずだから。

4.要はね
突如現れたウイルスによって人類は顔下半分を隠して人と会うことを余儀なくされてしまったけど、この状況を面白おかしく考えれば、ここから新しいコミュニケーションの方法を生み出せるってことなんじゃないかなとか思ったりしたのだ。悲しいこと苦しいことばかりが目につくけど、これまでの人類の歴史を考えれば、歩いて会えない距離の人に思っていることを煌々と光る電気に照らされた暖かな部屋から共有できていることって奇跡で、ということはいろんなもの乗り越えて成長できなくないんじゃないか人類!とか思っちゃったりしちゃってるわけだ。
表情が見えなくても不安にならなくていいのかもしれないなって思いながら、少し軽くなった髪を風になびかせて軽くなった心を携えて、わたしは今日も目的地へ歩いていく。

#エッセイ
#思ったこと
#徒然なるままに
#2022もどうぞよろしく

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