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アラフォー主婦が一歩踏み出した話

首都圏から東北にある義両親の家に引っ越してきて1年と少し。
引っ越す前には想像もしていなかった自分がここにいます。

始まりは必要に迫られて通った小さな教習所。
そこには在学中の若者や高齢者が多く通っていました。若い人に紛れて教習所に通う生活も、学生に戻ったみたいな感覚で新鮮だったし、人の多い都会の教習所とは違って学科を一人で受ける日もあるようなアットホームな雰囲気も心地よかったです。

そこで一人の女の子に出会いました。
マスクをしていてもわかる、明らかに年下の彼女と何度も学科で一緒になるので、思い切って話しかけてみると、結婚を機に彼の地元に移住することになり、就職のために教習所に通っているというのです。

地元の人ではありませんでした。

少し境遇が似ていたので、私の方も引っ越してきたわけや今まで免許をとる必要がなかったことなど色々話していくと、なんと、彼女と私の地元が近いことが判明したのです!
さらに彼女が引っ越してくるまで住んでいた街と、私が結婚する前住んでいた街が同じというからまたビックリ!!

同じ時期に同じ教習所に通うだけでもすごい確率なのに、さらには地元が目と鼻の先という奇跡!!(中学校の練習試合とかで行き来する距離感、と言えば伝わるでしょうか…)


こんな偶然あります!?(笑)

これはもう何かの運命だ、連絡先を交換するしかない!と思い、意を決して連絡先の交換をお願いすると、彼女は快くOKしてくれました。


お互い無事に教習所を卒業してからも、彼女とは車の練習がてらお茶やランチをする仲になりました。一回り近く年の離れた友達がこの年になってできるとは思ってもいませんでした。

ある時
「忙しい時期だけとか短時間でもできるアルバイトとかないかな…」
と何の気なしに話してみたら、

しばらくたって
「義母の知り合いにりんご農家がいるみたいなんですが、よかったら話だけでも聞いてみませんか?」
と彼女から連絡が入りました。


「りんご農家…やってみたい!!!」
素直にそう思いました。

これはやってみるしかないと思って、色々条件をお伝えしたら、
「来れる時に来てもらえれば大丈夫だから」と言っていただけて、晴れてりんご農家で働くことに!!


そこでは、大きく状態の良い実だけを残す摘果の作業や、袋掛けをお手伝いさせてもらっています。短時間しか入れない初心者の私にも優しく丁寧に教えて下さるとっても良い職場で、子育てを終えた大先輩方とのお茶の時間も楽しみの一つです。

まだ数ヶ月しか経っていませんが、暑い中の作業、大雨による作業の遅延、ひょう害など、農家の皆さんの大変さも日々感じています。これから台風シーズンに入るので、日に日に大きくなるりんごにこれ以上被害が出ることなく、無事に収穫時期を迎えられることを祈るばかりです。


1年前、目だけを出した農作業用の帽子に手袋、長靴をはいて脚立に上がる私をだれが想像できたでしょうか。自分でもびっくりしているのですが、ワクワクの方が大きいから不思議です。

一歩踏み出してみるものですね!




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