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OFFICE TOSHIKI NASU/現状に対する危機的・批判的な視点と在り方①

こんにちは。
今回はクリティカル・ビジネスについて。
山口周さんのラジオを聴いていて発見があったので記事にまとめました。

さて、クリティカル・ビジネスですがその意味は社会運動・社会批判の側面を強くもつ会社ということになります。
21世紀に入ってから大きく存在感をしめし活躍している企業は社会運動の側面を強くもっているそうです。
ラジオではテスラ、パタゴニア、ボディーショップ、IKEAなどが該当すると当てはまると紹介されていました。

そもそもビジネスの基本は顧客の要望をもとにしていろんなサービスや商品を作ることですよね。

今から20年前にテスラは電気自動車を販売しましたが、2003年当初は多くの人が電気自動車に興味を持っていませんでした。
理由として「バッテリーが無くなったどうするのか」「給電ステーションがない」「興味がない」というもの。

しかしテスラは「あなたが毎日乗っている車は環境に負荷をかけているから、未来では別のエネルギーの使い方を考えてみませんか?」「環境に負荷をかけているから別の見方をしてみませんか?」と社会運動の側面から発信していました。

つまりテスラはビジネスの基本である顧客の要望をもとにしたものではなく、顧客を批判する対象、啓蒙する相手にしていたのです。

他にもアウトドアブランドのパタゴニアでは「このジャケットを買わないでください」と発信しました。そして「あなたたちが新しいものを頻繁に買い替えることでいろんな問題がおこっています」と広告を出したのです。

当初それらは注目されていなかったのですが、時間によって変化が生まれて認識されていきました。
つまり社会運動は必ず少数派から生まれることが分かります。
多数派が良いと言っているのに社会運動を起こす必要はあるのかと疑問を抱きますが、少数派の価値観として発信していき注目を浴びるとそれが多数派の関心事になります。

例えば同じように日本の医療システムは目を向けてみるとどうでしょうか?
皆さん、病気になってから病院に行ったり、重症化しても高度医療を受けられることが当たり前になっていますよね。
しかし医療費の財源は逼迫しています。
ではなぜ病気にならないように気をつけないのでしょうか?

そして、なぜ鍼灸院は未病治を謳いながらも対症治療をおこなうのでしょうか?

私はこの部分にクリティカルビジネスの視点を当てると大きな変化が得られると考えています。

一個人が経営する鍼灸院において何ができるか。
私は治療院ではなく休息の場として空間を作りました。
治療ではなく日常から離れる、命を養う場所として。

不特定多数の人の場ではなく、あなただけの場所として。



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