「天空の過疎村」世界を魅了…住民332人 “日本一人口少ない村”に年間15万人の観光客【Jの追跡】(2023年7月1日)

【🇯🇵日本の絶景シリーズ】絶景の過疎村の雲海を見たくなる!
おすすめ度⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
天狗木峠と荒神岳で7箇所雲海観測できる
見る場所で違った語りの雲海に出会えるのが魅力!
青龍伝説(昇り龍が見える?天狗木峠)

▼🎥野迫川村ライブカメラ
https://stream02.komadori.ne.jp/nara-livecamera/area/nosegawa1.html

▼野迫川村ホームページ
https://www.vill.nosegawa.nara.jp/index.html

題名:「天空の過疎村」世界を魅了…住民332人 “日本一人口少ない村”に年間15万人の観光客【Jの追跡】(2023年7月1日)

ANNnewsCH

🤩注目➡️656,499 回視聴 2023/07/01
舞台は住民わずか332人、離島を除き“日本一人口が少ない”過疎の村。駅もスーパーも信号もない、アクセス不便な場所にもかかわらず、年間15万人もの観光客が殺到。そのお目当ては、標高700メートルの“天空の国”でしか見られない「雲海」です。

大パノラマの絶景に、“昇り龍”と楽しみ方も色々です。さらに、早朝から訪れる観光客を「オモテナシ」しようと立ち上がった、村民たち。

天空の過疎村が人気のヒミツに迫ります。

■97%が山林の村…県外から観光客&リピーターも

地元住民:「“日本一の過疎の村”ですって。いらんアレやね」「ホンマに、日本一人口が少ない、いない」

奈良県南部の山間部に位置する、野迫川村。住民は、わずか332人。離島を除くと、日本で最も人口が少ない過疎の村です。

奈良県の中心地からは、車で2時間。駅もスーパーも、信号すらない村にもかかわらず…。

観光客:「北海道から」「九州の大分から」

はるばる県外から秘境の村に人を呼ぶヒミツがあります。そう、雲海です。

平均標高700メートルの山あいに位置する野迫川村は、季節を問わず、一年中雲海が発生しやすい、知る人ぞ知る雲海の名所。しかも、なんと野迫川村は、7カ所ものスポットが点在する“雲海の村”なのです。

大阪からの観光客:「あちこち違った雲海が見られる」

見る場所によって、違った形の雲海に出会えるのが魅力です。

山あいを縫うように蛇行する雲の形が伝説の生き物「青龍」が天に昇るように見えると評判のスポットや、標高が最も高いおよそ1200メートルの山の上からは、紀伊半島に連なる山々と雲海のコラボを堪能できます。

車で、複数の雲海を「ハシゴ」する“ドライブスルー雲海”も、この村ならではの楽しみ方です。

大阪から、およそ1時間半かけやってくる橋野晃さん。この村に魅了され、週に1回以上足を運ぶというリピーターです。

橋野さん:「年間60回くらい来ているかな。妻にも怒られていますわ。ホンマに、なんべん行ったら気が済むねんって」

はるばる東京からやって来た、70代の女性。カラダが元気なうちに、どうしてもこの村の雲海を見ておきたかったといいます。

東京からの観光客(70代):「今年、来年…80までは、できないでしょう。こういう景色を見ると、心が落ち着く。悪くなかったかな、この一生も…と思える」「(Q.雲の移りゆく感じが、人生と重なる?)どうなんでしょう…こんなに穏やかじゃなかったかも」「いや~良かった。棺桶(かんおけ)に持っていけます。この景色ね」

女性は、目に焼き付けるように、およそ1時間半も、雲海を見つめていました。

標高が高く、およそ97%が山林の野迫川村。朝晩の冷え込みが大きく、年間を通して雲海が発生しやすい土地だといいます。

■生配信で“空振り”防げる…観光客も増加

そんな、多くの観光客を魅了する、野迫川村の雲海ですが、かつて地元以外には、ほとんどその存在を知られていなかったといいます。

村が雲海のPRに力を入れ始めたのは、およそ5年前。1950年代には3400人ほどいた住民が、8分の1にまで減少していたころ。まずは、奈良県内や近隣の観光客を増やしたかったといいます。

野迫川村役場 産業課 中川翼さん:「こんなところで、こんなのを見られるよと知ってもらうため、ライブカメラを設置した。とにかく野迫川村を知ってもらう」

村外から、気軽に見に来て欲しいと、ライブカメラを設置し、村のホームページで24時間の生配信を開始。

大阪からの観光客:「カメラで確実な情報が分かる。きのう夜には、雲海が出ていたので、きょうは来ました」

「せっかく来ても雲海が見られない」という“空振り”を防げると、近場の見物客が増加。さらに、世界遺産に登録されている熊野古道や高野山に近いことから、外国人にも「ついでに立ち寄ってもらおう」と、人気観光地にポスターなどでPRしました。

すると、一年中見られる雲海スポットがいくつもある“天空の国”とSNSなどで口コミが広がり、近隣のみならず、全国や海外からも、観光客がやってくるようになりました。

フランスからの観光客の口コミ:「偉大な瞬間を目にしたよ!この村の雲海は最高だ」

■地元住民が…「飲食店」「民宿」オープン

村に人が増え始めると、日本一人口が少ない村では、ある変化が生まれました。

地元住民たちが、観光客をもっともてなそうと、飲食店をオープンさせたのです。

いなか食堂 別所 別所節子さん(76):「よそから来て『こんな店もあるんや』と、『また野迫川行こうか』と来てくれたらありがたい」

別所節子さんが営む食堂は、早朝に訪れる雲海客のために、午前7時過ぎには店を開けるようになったといいます。

地元の郷土料理・茶粥のモーニングや、お盆いっぱいのボリューム定食の数々で、お客さんを朝からおもてなしします。

別所さん:「来てくれるんやからな、感謝やわな」

さらに、雲海目当てのお客さんのために、民宿を始めた住民もあります。切り盛りするのは、泉本勝代さん(59)です。

泉本さん:「雲海を見るのに、遠方の人は早朝に出てこなダメ。泊まれるところがあればいいのになって」

自己流すぎる英語だけではありません。かつて20年以上、料理教室を開いていたというその腕を生かし、オモテナシしています。

現在、お客さんの半数が外国人観光客だといいます。
オランダからの観光客:「全部、私の?」
泉本さん:「そうですよ」
オランダからの観光客::「ワォ!アメージング!」
泉本さん:「ベイクドエッグ…スタイル イズ マイハート。プリーズ、プリーズ」「ほら、ウチ日本一人口少ないから。知ってもらうプラス楽しんでもらって、また来てもらうまでかな。楽しいって空気ができたらいいなと」

この日訪れたカナダ人のご夫婦、母国でも頻繁に雲海を見に行くという雲海マニアです。

グレンさん:「スキー場の近くに住んでいるから、山でスキーをすると下に雲が見えるんだ。それも毎回違うから楽しいんだよね」

日本でもぜひ雲海が見たいと、口コミで見つけた、ここ野迫川村に足を運んだといいます。ところが…。

グレンさん:「あすの朝は、雲海が見えると思う?ちょっとムリかな?雨が降るから…」

そう、翌日は雨で、雲海は見られなそう…。取材班が村に滞在した27日間で、雲海が発生したのはわずか5日。天候に恵まれず、例年と比べて発生が少なかったのです。

そこで泉本さんが、はるばるカナダから来た2人のために用意したのが…。

シーラさん:「オーマイガー!雲海よ!これは雲海よ!」
グレンさん:「もう、どこにも行かなくていいね!雲海は、ここにあるじゃないか!」

勝代さんがサプライズで用意したのは、綿菓子とバニラアイスなどを使った“雲海スイーツ”です。

シーラさん:「雲がこんなにおいしいだなんて、知らなかったわ」

グレンさん:「これから雲を見たら、おなかがすくようになっちゃうね」「自然現象だから、ディズニーランドみたいに毎日同じものが見られるわけじゃない。見られる日もあれば、見られない日だってあるよね」

シーラさん:「でも、また来るわ」

グレンさん:「また今度、戻ってくるさ」

雲海は見られなかったのに、上機嫌ではるばるこの村に来た甲斐があったというご夫婦。

シーラさん:「ファンタスティック!すべてが最高よ!でも1番は…この方!こっちに来て。彼女は最高よ!あなたがいるから、この宿は特別なのよ」

日本一人口が少ない“雲海の村”。訪れる人を魅了するヒミツは今や、雲海だけではないのかもしれません。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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