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ソーシャルなんとか|コロナの責任は誰が取るのか(1)

こんばんは、今日もお疲れさまです。
ソーシャルデザイナー池田なつきです。

私なぞは田舎暮らしゆえに生活のほぼ全般が「密」とは程遠く、職場でも無言でデスクワークの際や、喋るにしてもリモート(画面越し)の場合はマスクを外しています。時々隣の席の人などと会話する時に、話し始めて途中で気付いてそっとマスクを着ける程度。

この新潟県上越市にもコロナ感染者が出ていると行政からの報告は届いてはいるのですが、直接の知人友人や自分の生活範囲半径nメートル以内には全く気配も無いのです。

だって東京23区(約970万人)と同じくらいの面積で上越市民は19万人いないんですから……。密度を計算すると100m四方に7人くらいしか人がいない地域です。最初からソーシャルディスタンスが確立してます。言うだけ言葉数の無駄。

こんな田舎に暮らしていると、コロナ禍が「どこか遠くの世界の他人事」で「対岸の火事ほどの臨場感も無い」という感覚なのは、まあ、それが普通かもね、とは思います。

でも

そろそろ、考えてみませんか? という、これは地元上越市ならびに上越地域にお住まいの皆さんに届けたいメッセージです。ですのでこの記事を読んでくださっている上越地域の方にお願いです。ご一読いただき、賛同ないし「一理あるね」程度の納得をいただけたなら、この記事をシェアしていただけたら嬉しいです。

がんばれスーパーコンピュータ「富岳」

がんばれ〜。

今、世界一の性能を誇るコンピュータを持ってるのは何と日本なんだそうです。この話を聞いた時、私は「なんと! あらそうですか!」という感じだったのですが、「え、全然意外になんて思わないけど?」という方は科学の世界に通じている方か、もしくは日本がブイブイ言わしてた時代のまま日本という国のイメージが石化していて自分は何も凄くないのに「日本すげーぜ!」という根拠なき誇りを持って生きているタイプの方のどちらかなんじゃないのかな、と思います。今日は毒っ気多めでお送りいたします。

あーええと、できれば全員科学の世界に詳しい方だと私が嬉しいです。どうか私ひとりがボンクラでありますように。良かった! ボンクラは私だけだったんだ! この世界は希望に満ちている……!(一人芝居)

で、スーパーコンピュータ富岳です。

「富岳」は"富士山"の異名で、富士山の高さがポスト「京」の性能の高さを表し、また富士山の裾野の広がりがポスト「京」のユーザーの拡がりを意味します。また "富士山" が海外の方々からの知名度も高く名称として相応しいこと、さらにはスーパーコンピュータの名称は山にちなんだ名称の潮流があること、また海外の方からも発音しやすいことから選考しました。
—— 理化学研究所(2019年5月23日)

こちらのニュースイッチ編集部・小川さんによれば(下記引用)

富岳という名前は、『富嶽百景』(京×100=富岳)からの駄洒落ではないかとまことしやかにささやかれています。

だそうです。こういうユーモアは良いですよね(笑)。で、この富岳が今、コロナ研究に使用されているんだそうです。

前世代の「京」だって当時は世界1位か2位かを争っていたすごいコンピュータだったんです。民主党時代の「事業仕分け」で民主党と蓮舫さんのイメージダウンになってしまった「2位じゃダメなんですか」で皆様のご記憶にも残っているであろう、あのコンピュータです。

その100倍。コンピュータの世界の日進月歩ってすごいですね。

上越教育大学特別顧問・渡邉隆先生のお話

ここから先は、先日、上越教育大学特別顧問・渡邉隆先生の講話にて聞かせていただいたお話しです。正確に、と思って講話中ずっと取っていたはずの memo を引っ張り出そうとしたらなぜか消えていたので(白目)、記憶を元に書き起こします。

「富岳の処理速度があれば、早ければ2〜3年でコロナのゲノム解析が終わるだろうと言われている。つまり、ワクチンが開発される、もしくはどんな物質が新型コロナに対して有用であるかが突き止められるだろうということです」

「それまでの間、私たちは何をすべきかというと、基本的なうがい・手洗い。外に出て色々触った手で自分の口や鼻を触らない。つい触ってしまわないようにするには、マスクは有効だと思います。でも熱中症も気をつけて」

「コロナに対しての世の中の動きで、政治の動きも色々ありますが、科学の世界が今どう対応していこうとしているのかを知ることも、大変意味のあることです。この先どうなっちゃうのか誰も何も分からないんじゃ、不安にもなります。でも『そうか、2〜3年なんだな』と目安があれば、それまでどうしようか、と考える余地が生まれてくるでしょう」

「新型コロナって、何だかよくわからないからみんな怖い。でも、特別なことは必要ありません。基本的なことをしっかりやる。ゲノム解析が終わるまでの数年間はどうしても色々な制約が出てしまうけれども、そのなかで子供達に何を経験させてやれるか、学ばせてやれるかを考えることが大事

……ほんっっっとに、身につまされるというか、頷きすぎて机に額を打ち付けそうなほど、解りやすく説得力のあるお話だと思いませんか。先生、おさすがです。先生オブ先生の頂点に立つ人(=教育大学学長)の大先輩ですからね。上越教育大学の元学長で、現特別顧問で、新潟県立看護大学の元学長でもあり、現在は関根学園(高校)の理事長も務めておいでです。

社会の出来事へのチャンネル

富岳の件にしても、こういう情報って積極的に新聞(→必ずしも「紙」である必要はありませんが)を読むとか、社会のさまざまな出来事に対してチャンネルを持っていないと入ってきませんよね。

SNSやポータルサイトなんて今やすっかりアルゴリズムに支配されつくしていて、過去に検索した単語やSNS基本情報に登録された年齢・性別・在住地etc. に紐付けられた情報ばっっかり出てくる。

釣れそうなネタを五月雨式に曝して、アクセスさせて、広告収益を上げるのがネットの世界の商売作法ですので、ボンクラが多ければ多いほどチャリンチャリンチャリーン。わははは! ……そんな受け身の情報収集能力(ゼロ)で世の中知ったつもりになってたら、とんでもない視野狭窄です。

かく言う私のYahooタイムラインは半分以上が猫情報。そういうのが気に食わないので(猫は! 好きだけど!)アルゴリズム機能をOFFにすると今度は「無関係な情報を受け取り続けますか? Yes/No」みたいな言い回しのページが出てきたりするんですよ、ホンッとイラッと……イッッラッとする。

でも我々デジタルネイティブ第1世代もそうですが、アナログ世代はアナログ世代で下手したら触れる情報の8割が「ワイドショー」ですから、何ならもっと危険です。毎日毎日あの何を示しているのか意味不明な「感染者数」の発表と世の中知った風な芸能人(※何の専門家でもない)の垂れ流しコメントばっかり浴びて生活してるんですよ……その情報で……何が判るというの? 要点を書け(400字)。

先に結論。そんなもの、誰も取れません。

日付が変わりそうなので分割して、続きは明日(以降)に。

タイトルでもう半分言いたいことは書いていますが、「コロナの責任は誰が取るのか」という話です。

・誰も取れない責任の話を延々話し合うことの不毛さ
・不毛な話を正論のように振りかざすことの愚かさ
・無自覚に不安や恐怖に支配されたままでいることの罪
・この期に及んでまだどこかで他人事だと思っている自分を自覚していない人の多さ(あなたもそうかもしれませんよ)

書きたいのはだいたいこういう内容です。

今日は毒っ気多めに書いてしまいましたが、明日以降はサランラップで包んで丸めるくらいには善処します。

おやすみなさい。明日も頑張りましょう。

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【9/7追記:続きを書きました】


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