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ソーシャルなんとか|「管理される方が生きやすい」?

昨日の記事。他社さんですが、良いレポです。ありがとうございます🙏

新潟県上越地域のケーブルテレビ局、JCVさんが運営されている情報サイト「上越妙高タウン情報」さんより。

以下、記事中より抜粋。講師・高山さんのお話です。

例えば家で洗濯をしていて、天気がいいのでもう少し干したいと考えたとき、出社時間が決まっていると〝遅刻になる〟と感じることが、精神的苦痛になる。まずこの痛みを外す必要がある。そうすると仕事の時間は減るが、会社に行かなければ通勤時間を仕事に使えるので(結果的に)プラスになる。会社の場所に固執せず、環境を作ることが大切

そうなんですよね。何でもかんでも管理しようとするのは、裏を返せば「信じてない」と言い続けるみたいなもので、まして、1分遅れた2分遅れたをあげつらって人間性攻撃をするような「管理職」なんて

う ん 、 要 ら ん 。

ただ、個々人の裁量に任せると会社には労務管理問題はどうしたって付いて回ります。あるタスクに対して、同じゴールを目指していても取り組む人によってプロセスが違ったりする(=掛かる時間が大きく異なる)ことはままあるので、「働きすぎ」が生じるケースです。

合理性至上主義で考えれば「短時間でできる」が最善であると判断もしやすいですし、管理する側が楽なので遠回りする人は「手際が悪い」等の低評価が付きがち。(実際、ただ手際が悪いだけ・いつまでも慣れない等の良くないパターンもありますが)

でも、最短ルートを走る人には決して得られない経験値やご縁が回り道には転がってたりもするので、良い経営者・良いマネージャーほど、一概に良いか悪いかが判断できない……と悩まれることと思います。

でも、「過労死」などの不幸を招いてはいけない、という点だけは不動の責任です。

私自身はのびのびやらせてもらった方が良い結果を出すのは小学校の時から明らかなのですが、逆に「管理されてる方が生きやすい人」がいるのもまた事実。

真面目・一生懸命が何よりも美しいとされてきた日本社会の価値観のなかで、真面目・一生懸命に育った人は、真面目・一生懸命に働くことを止められないのです。

止めたら「不真面目でいい加減」な自分になってしまう……ような気がする。無意識でそう思っている。もしくは、そう思われることを恐れているから。

だから、働く時間も規則があって、規則通りに働いていたことを見守ってくれる人が近くにいてくれた方が安心。見て、私、真面目にやってます。という……

でも、

例えば家で洗濯をしていて、天気がいいのでもう少し干したいと考えたとき、出社時間が決まっていると〝遅刻になる〟と感じることが、精神的苦痛になる。まずこの痛みを外す必要がある

んですよ。

労務管理問題のハードルを下げるのがフレックスタイム制だったりするんだけど、そうすると今度は「フレックスタイムという名のサビ残の温床」「ブラック企業の免罪符」とか呼ばれたりして。

世の中って、難しいですよね。
まるでメビウスの輪。

でも従業員を抱えている経営者さんは、そこを考えるのが経営者の務めですよね? 現場が限界を迎える前に知恵を振り絞って何とかしてください。人口減少問題・人手不足は今日より明日、明日より明後日、確実に向こう数十年は続くことが決まっている下り坂。

変わらない企業は労働者に選ばれない企業になっていくだけ。淘汰の憂き目に遭うことは間違いありません。

その逆に……過渡期の今すでに労働者として生きている世代の私たちは働き方を自分で考えられるようにならないと、管理してくれる会社を自ら選んでそこに所属せねばならないということになります。おそらくですが、これから減っていくタイプの会社です。

「働き方を自分で考える」というのは、会社から与えられた作業を決められた時間のなかでこなすだけの働き方を止める・もしくは減らす、ということです。私はこういうことができる(もしくはこれから身に着ける予定である)。この会社にとってはこういう面で貢献できると思う。ついては、このように働くことを希望する。私たち、win-winですよね? と、従属から協働へ、思考を切り替えていくこということです。

だからつまり、皆で頑張りましょう。メビウスの輪は「誰かひとり」の力じゃ壊せません。でもたぶん、皆でやれば壊せると思うなぁ。

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