思春期

毎日生きる世界で
息をしづらいと気付いたのは
いつからだったかな
夜空を見上げて
見えたのは星なんかじゃなく
死だった
闇が吸い込む心を
必死でもがいて
持っていかれないようにする
僕が欲しいのは
生きられる保証ではなく
生きたという証明だった
本当の自分を隠すという
考えに考えた最後の銃弾を撃ち込まれたのは
結局自分自身
分からない振りして
みんな離れて行くのを見て
明日死ぬかもしれないから大丈夫と
心への麻薬を埋め込んだ
人混みでも孤独な僕は
夜空を見上げて
生きられない事は間違いじゃないと
流れた星に唱えた