白夜

カーテンの隙間から
夜の中に浮かぶ光が
幾千にも紡がれていた
世界はなんて事は無いと
歌うのをやめなかった

落ち着いているはずが
高鳴るのは心の振動
もし君に会えたら
1人で見ていた光は
虹色に見えるだろう

なんて素敵な世界だと
言うにはまだ早い
まだまだ孤独は笑われて
燻った物は燻ったままだ

悲しみに君を想う心は
夜に染まる
大丈夫だよと言ってくれるのは
自分の心じゃなく
君であって欲しい

なんて素敵な世界だと
言うにはまだ早い
でも もし君に会えたら
この黒い気持ちに
光が差し続けるだろう