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三日月一つ

約束のチケットを握りしめながら命の終わりを見つめて、他愛ない会話の他愛ない言葉に必死で涙を堪えて、見上げた空に三日月一つ、それだけで救われたりもする。
狭い心と傷だらけの手とぎこちない笑顔で、それでも抱きしめたいものがある。
「そこにいて」じゃなく「そばにいて」と言えたら、言えたら。

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