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微熱が下がらなくて病院に行った話

3/2にはじめて37.1℃の熱が出てから、微熱が続いた。
36.8~37.4℃の間をいったりきたり。
夕方から夜にかけて熱が出て、体が痛い‥という毎日。
世間では37.5℃以上が4日間続いたらコロナだ、病院へ行け!という情報が流れ、発熱してる場合は出勤もできないことになっていたので、会社にも行けず、もんもんとした日々を過ごす。

でも、喉がおかしいなと思ったのはほんの1日くらいで治まっていた。
咳も鼻水もなく、ただただ熱があって、関節やリンパ節などが痛む感じ。
あとはお腹の調子が悪い程度。
風邪なのか?風邪じゃないのか‥?
感染しているのか?感染していないのか‥?

発熱してから4日目、感染させる、感染するかもわからないリスクを抱えながら、かかりつけのお医者さんの元へ行った。
丁寧に診察してくださった。喉が赤くなっているとのこと。
風邪でしょうと言われた。
ネットで情報を見て知ってはいたが、症状が軽いので申し訳ないけど
PCRの検査は出来ないと言われ、
風邪薬と解熱剤を飲んで様子を見ましょう。ということになった。

そこから薬をまじめに飲み続けたが、待てども待てども熱は下がらない。
発熱してから10日が過ぎ、もう我慢の限界だった。
このままだと仕事にも行けず、精神的におかしくなりそうだ。
歩くのもしんどい体だったが、最寄り駅の近くの総合病院まで行ってみた。
そこで、すごい体験をすることになった。

まず、発熱があって、喉が痛くなったこと、体が痛いこと、時々お腹を壊すことなど症状と経緯を説明した。

もう10日間熱が下がらないと聞いた途端、明らかに医者の表情が変わった。
熱があるのに検温もなし、喉が痛かったと伝えたのに喉も見ない。
服の上から聴診器を2、3回ぽんぽんとしてはい、終わり。
インフルの検査は拒否され、そのあと速攻で手を念入りに消毒。
コロナのコの字も聞けない、隙を与えない感じだった。
ものすごく違和感を感じた。これはなんかおかしい。

「風邪ですね。薬を飲んでしばらく様子を見ましょう。」

ちょっとちょっと、ちょっと待って。
そんなわけないじゃん、もう騙されないよ。
ここで一気に火が付いた。
もっとちゃんと調べて欲しい。
懇願して血液検査だけはしてもらえることになった。

血液検査をしてもらうため別室に案内された。
そこでまた悲劇が起こった。

私のカルテを見たとたん、看護師さんが急に別の用事が入ったから採血できないと言い出した。
他の看護師さん数人も手が空いていないと言われ、しばらく待機。
ようやく採血してくれることになって、安心したのも束の間。
その看護師さんから、

「さっさと病院から出たほうがいいよ、病院なんて来ちゃダメ」

と言われた。

それが何を意味するのか、本当のところは今でもわからないけど、
ただならぬ空気を感じ取った。

これはなんかおかしい。医療現場ではすでにたいへんなことになっている。
そう思うとまた怖くなった。

血液検査の結果は特に異常なし。
先生が、診察の時より明らかに遠くのほうに座っていた。

もう何も言えなかった。
下がらない微熱と、たくさんの薬を抱え、
心の中でソーシャルディスタンス先生と命名し、家に帰った。

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