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筋力至上主義の懸念点②【パワーの本質を知ろう:筋力≒パワー】

こんにちは、Sonnyです。

本記事は、👇の続きになります。

今回は、特に小学校から高校生くらいのスポーツを頑張っている方々、もしくはそのようなお子さんを持つ親御さんに見てもらいたい内容です。

昨今の甲子園などを見ていると、選手たちの体格が昔に比べてとても大きくなりました。栄養状態がよくなり、トレーニングに対する知識や設備が充実してきたことに由来するでしょう。

大学生などと見劣りしない肉体を持ち、パワフルなバッティングを見せてくれます。

ただ、ぼくからみれば一つの懸念点があります。筋力至上主義になることです。

これは野球に限ったことではないのですが、スポーツ、特に10代の子どもたちが競技の上達を目指していく場合は、順番が大事になります。

それが、”パワーとは何か”という理解です。

ほんとの意味でのパワーを理解し、その上で筋力をつけることができれば大きくパフォーマンスを高めることができます。反対に適切な理解もなしに「とりあえず筋トレ」になると逆効果になったり故障を招いたりすることもあります。

この記事を読んでいただければ、パワーの正体を知ることができます。

それでは、行きましょう。

♦︎力とは”速度”である

繰り返しですが、筋力をつけることを否定しているのではありません。ことスポーツや競技で成績を上げることにおいては筋力は重要な要素を占めます。

今回は、あくまでもその持っている筋力を最大効率で使うための知識的なものです。これを理解することができれば、今持っている筋力でも十分にパフォーマンスを高めることが可能だと思います。

まず、知っておいて欲しいのは、パワー(力)と筋力をイコールで考えないことです。筋力とは、その場でどれだけの出力(kg)があるかどうかを測るものです。

冒頭でも甲子園の話を出したので野球で例えると、野球でパワーがある選手(最近では大谷翔平選手が真っ先に思い浮かびます)は打球を遠くまで飛ばせる力を持っている選手です。

この打球を遠くまで飛ばす力筋力がイコールで結ばれてしまっているんです。

打球を遠くまで飛ばす能力とイコールで結ぶことができるのは、バットのスイングスピードが速いことです。この速いというのが重要です。

当然にタイミングやバットの角度、ボールのどこを叩くかとった別の要素も含むことは重々承知です。このあたりの要素は偶然にいいポイントになることがあります。かつ、動くボールに対して対応してものであり、自身の支配下にありません。しかし、スイングスピードというのは、偶然では作ることができない、唯一自分でコントロールできる要素だと考えています。

物理の世界に以下のような公式があります。親御さんは学生時代に聞いたことがあるかもしれません。

F=ma

Fとは力のこと。mは質量でaは加速度です。

つまり、力が大きくなるということは、重いものが速く動くことと同義ということです。

これをバットスイングに落とし込むと、打球を遠くに飛ばすことができる打者は、重いバットを速く振ることとなります。

長々と書きましたが、ここまで見て、「結局、バットを速く振るためには筋力がいるんじゃないの?」と思うかもしれません。

決して、そうではありません。バットにつけた加速をより爆発させるために筋力が必要なんです。

長くなったのは、今日はここまで。
次回は、バットが加速することについて解説します。

それでは。


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