早朝の雲一つない青空
小鳥の囀り(さえずり)に囲まれて
有るはずの見えない月を想う
霜降る寒い冬は
まだ来ぬ春の匂いを感じさせて
林檎のように真っ赤に染まった頬は
過ぎ去った子供時代を思い出させる
私はいつだって
この巡ってくる季節と共に
時代も、地球も、時には宇宙にだって
飛んでいってしまうんだ
周りのみんなは口を揃えて
私が可笑しいと鼻で笑うけど
こんな嘘みたいな世界にいながら
麻痺して鈍化したように見える
君たちの方が
どうかしているよ
どんなに着飾っても満足いかない
どんなに息しても胸が苦しい
どんなに望んでも叶うことない。
それでも、
ガタガタと震えてるこの手を固く握って
私は遥か彼方向こうへと
飛んでいってしまうんだ
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