①目の傷 ②手の蟻 ③連想

①目の傷

ここ最近、久しぶりに眼鏡で過ごしております。先週、目に違和感を覚えて眼科に行ったところ、目に傷ができていました。コンタクトレンズを利用していると稀に起こるトラブルとのことで、しばらく目を休ませる必要があるのです。もう痛みはないのですが、もう少し眼鏡の生活が続きそうです。
そして、この眼鏡暮らしの中で、いかに人間が「物を引っ掛ける、もしくは装着する場所」として耳を酷使しているか、ということに気づきました。眼鏡、マスク、アクセサリー、イヤホン……。耳の働きぶりに頭が下がります。とはいえ、私が頭を下げてしまうと耳の位置も下がってしまうので、あまり意味はないのですが。


②手の蟻

先週の仕事中。手の甲がむずがゆい気がして、ふとパソコンから視線を落とすと、マウスを操作する右手の上を、蟻が一匹這っていました。おそらく、その日は屋外のベンチでお昼を食べたので、知らないあいだにくっついてきたのでしょう。それにしても、なかなかに仰天しました。また、その後しばらくは、全身がかゆいような気がしてしまい、落ち着きませんでした。



③連想

目の傷、手の蟻……私の脳裏に閃くものがありました。
ふたつの出来事から連想されるもの、それは、ルイス・ブニュエル(映画監督)とサルバドール・ダリ(画家)による実験的映画、『アンダルシアの犬』です。
1929年の作品で、モノクロかつサイレント。大学の授業でこの映画を見た、という話をよく聞きます。実際、私も大学の授業で見ました。20分ほどの短い作品なのですが、まぁ、その強烈なこと。特に冒頭。いきなり、眼球を剃刀で真っ二つにするのです。そのあとも、変な男に追いかけられたり、手に蟻が群がったり……。
シュルレアリスムの手法に則って作られた映画で、寝ているあいだに見る夢を描写したような感じです。ストーリーはなく、最初から最後まで脈絡のないシーンが続きます。
決して心地良くはない映画なので、画像検索したりあらすじを調べたりする際には、お気をつけください。

さて、映画の通りにいけば、そろそろ、ロバの死骸を乗せたグランドピアノを引きずる男が現れる頃合いかもしれません。


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過去に挑戦した点描(部分)

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