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人生に絶望してベトナムに飛び立った話3〜トランジットできない〜

定刻を遅れて成田を飛び立った韓国行きのJIN AIR。

次のダナン行きフライトに間に合わせるために、急いで機を降りて「transfer」の案内を目指して進むもゲートの前で止められてしまった。
なぜ!!!???

韓国語もわからないわたしは案内板も読めず早くもつまづいてしまった。

久しぶりすぎる海外旅の出だしから絶望する日本人の横を、同じフライトに搭乗していた人たちがどんどん通り過ぎていく。
そして彼らは何か黄色い紙を手にして歩いている。
…あれはなに??

それはとてもシンプルな答えで、機内でCAさんから配布された韓国入国に必要なコロナ感染対策の用紙だった。
どこから来てどこに滞在するのか、滞在中の連絡先などを細かく記入して入管ゲートに提出するという流れだった。

機内爆睡中のわたしはその用紙の配布に気づかず、CAさんは座席の前ポケットに挟んでくれていた模様。
降りる寸前にふとその黄色い紙が目に留まり「なんだこれ?」と気づきながらも無視したわたしが悪い。

そしてその用紙は入管ゲート近くには置いておらず、わたしは今歩いてきた道を戻らなければならなかった。
人の流れに逆走して150メートルほどを競歩並みに早歩きして、黄色い紙を受け取り急いで情報を記入する。

再び150メートルを競歩並みに早歩きして戻り、二度目の入管ゲート前に到着した。
のだが…ゲートの職員がぶっきらぼうに一言
「トランスファーならこの紙はいらないよ、行っていいよ」

だろうね、そうだろうと思ったよ。
でもトランスファーって言っても止められたんだもの、それに従うしかないじゃない…
って言いたいけど韓国語でも英語でもそんな語彙力もなく、とにかく乗り換え便のゲートへ急ぐ。

仁川空港は広くて大きくてたくさんの外国人が行き来していた。
ちょっと広めのホールでライブしてるミュージシャンもいて、なんだか一気に外国感が増した気がした。

初の韓国滞在はわずか1時間


ただ、今のわたしにはそんな雰囲気を楽しむ余裕もなく急いで乗り換え便のゲートへ。

時刻は13:30、便の出発は14:00、なんとかギリギリ間に合いそうで一安心。
そしてここで初めてお腹が空いていることに気づいた。
そうだった、最後のご飯は昨日の夜だったな。

これからまた飛行機に乗ったらまた寝る予定だけど、お腹が空いたらどうしよう…
ということで、ダナン行きの便に乗る前に、ゲート近くのパン屋さんで食料調達。

Paris Croissantという韓国ではメジャーな?おしゃれなパン屋さんらしい。
クロックムッシュとミルクティーを買っていざ、ダナン行きの便へ。

目的地に少しずつ近づいてるワクワク感があるのもとてもいい。
旅の醍醐味だな。

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