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ワンオペ育児の「業」が未だに父親に浸透しない日本社会。

ワンオペ育児とは何か、どう大変でどのような問題なのか、これだけインターネットが生活の中心にあって、SNS文化が浸透して、いち市民、いち個人の声が世間に向けて発せられているにも関わらず、いまいち世間の父親に、特に古い世代に、理解が広がらないよね。

つまりは日本の社会構造や体制において、行政組織の中核以上を担う立場の人ほど理解が広がりにくい世代という構図があるんだろうね。

女性の社会進出は、政府が声を上げて(形ばかりかどうかはさておき)取り組んでる。

その一方で、男性の家庭進出はそこまで大きな声が挙がっていない気がする。

最近でこそ、ようやく男性の育休関連が法改正も進んで社会に変革の流れが生まれようとしているけれど、政治に興味がある人と、育休制度の義務化の影響を受ける経営者あたりにしかまだ認知されてないのが現状ではないかと思う。

女性の社会進出も大事だけど、その為にも、それ以上に大事なのは男性の家庭進出で、より急務ではないかなと思うし、世の中の男性の大半がそれを認知するぐらいの変化は先に起きて欲しいところだよね。

世の中のワンオペ育児のママ・主婦さん達の大半は、本当に辛くてしんどい中で、本当は言いたい「助けて」が言い出しにくくて、何度も「もうダメ・・・」という気持ちと戦い続けながら、「助けて」と言いたいのを我慢しながら、深夜から明け方まで、涙を流しながら、赤ちゃんを抱っこしたまま、旦那さんが寝ている寝室とリビングの間を何度も往復していたりする…。

「仕事で疲れている夫を起こすのは、申し訳ない」
「自分は仕事してないのに頼るのは、甘えかも知れない」

苦しんでいるママが「助けて」と言い出しにくい背景には、このような理由があるのかなと思います。

もちろん「明日も仕事だし寝かせてあげたい」といった優しい気持ちもあると思います。

でも、この「助けてが言い出しにくい」っていう環境、そもそも現代の実態に合っていないし、オカシイですよね。
間違いなく、社会の風潮に実態と乖離した問題点があると思います。

かつては、パパやママの両親など、同居家族がいるのが当たり前だった時代があるかも知れない。
なんなら隣近所や地域の大人が皆で助け合ってた時代もあるでしょう。

でも、頼る人、助けてくれる人がそばに誰もいない事が多い現代で、「一人で頑張るのが当然」的な風潮はどうかと思う。

しかも、最も頼りたい「親」の世代というのは、
戦後の核家族化が進む中で「ワンオペ育児を経験した偉大なママさん達」であり、その意味で本来は最も共感できる世代の筈なのだけれども、同時に「助けがないのが当然だった時代」のママさん達でもあるという点で、今の世代のママを逆に苦しめる要因になってしまっていたりする。

つまり、現在ワンオペ育児で苦労するママさん達が頼りたい「親の世代」が、その過酷な状況で「一人で苦労して頑張った」方々が多いので、頼ろうとしても「私の時だってそれが当たり前だった」とか、「夫は仕事してお金を稼いでくるんだから家庭は妻が」的なことを言ったりして、意外と助けにならない家庭も多いんじゃなかろうかと。

実はこの「私が○○だったから」と相手のも求めてしまうのが、育児に限らず現代の日本人に蔓延るかなり面倒な特性だと思う。

話を戻し、物凄くしんどくて、辛くて、泣きそうになりながら(てゆか泣きながら)、頑張ってる状態だと思うんだけれど、そんな時は、助けてって言って良いに決まってる!!

だからこそ、ママが罪悪感なく助けを求められる風潮、社会であるべきだと思う。

旦那さんが「疲れてるし寝かせてくれよオーラ」を出してたとしても、「それが四六時中続いてるのを我慢してて、いよいよ限界間近になったのがこのSOSなんだよ!」という事が、わざわざ勇気を出して涙ながらに言わずとも理解されている社会。

そんな社会になればいいなと思うけど、「いいなと思う」ではダメなんだよね。

そんな社会にするには「どうしたら良いか」「何が出来るか」を考えて行動に移さないとダメなんだよね。


そもそも日本では「自分で行動を移す」のが難しい側面もありますよね。
それではきっと、今の生活を変えるのもそうなんだけど、きっとこれまで受けてきた教育や文化的な理由・影響も大きいのだと思う。

でも、変えたいなら、まず自分が変わらないとだよね。

気張りすぎると逆に緊張して動けなくなるなら、少しずつ、小さな事から始めてみよう。

自分へのメッセージw


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これからの家族のかたち

過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。