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民主主義の本質と多数決の功罪

時代劇のような昭和の固定観念から脱却し、
令和の父親にアップデート作戦中。


こんばんわ、ナツキのパパです。


ボクはまもなく45歳になる三児の父ですが、
この歳になって転職する機会を得まして、
今は未体験の世界に飛び込む為の少しの緊張感、
そして上回る多くのワクワク感を覚えています。

そんなボクは4年半前に始まった長男の不登校をきっかけに、色々と考え方や価値観が一変しました。

固定観念、既成概念、同調圧力…


端的に言えばそれらの自覚とそれらからの自己の解放、という事になるでしょうか。
自分を息苦しくさせていたそれらに対して、改めて客観的に見られるようになり、続いて戦後日本教育の現在の課題感や、問題点などを明確に感じたり、考えるようになり、そしてより身近な、会社や家庭でのコミュニケーションのあり方に興味関心が高まりました。

多様性の受容と対話の重要性


昨今、多様性の大切さも世間で叫ばれるようになりましたが、その本質的な部分や意味については、我が子が不登校になった事で初めて真剣に向き合うことが出来たと思いますし、体験や体感を通じて考える機会が得られました。

具体的には、行政によるサービスの性格や姿勢、政治システムをはじめ、会社での同僚や上司との議論や提案の仕方、子どもを預ける学校や保育園との付き合い方、あるいは家庭における夫婦間のパートナーシップや子育ての仕方なども含めて、多様性の受容に始まり対話の重要性を強く感じるようになりました。

さらに言えば、多数の人間が集まって共生する場所や組織で何かを決めたり運営する際に重要だといった対話や、多様性の体現の仕方として、民主主義の大切さや実践の仕方についても考えるようになりました。

そこでとても感銘を受けたのが、哲学者であり教育学者でもある苫野一徳さんや、麹町中学校の学校改革で有名になった工藤勇一さんの言葉、著書でした。

民主主義の本質と多数決の功罪


例えば、多数決の解釈に関しても、その1つです。

※参考までに、『改革のカリスマ直伝! 15歳からのリーダー養成講座』からの一部抜粋を以下に掲載します。

この回の最後にもうひとつ、ものすごく重要な話をしておきます。多数決についてです。

みんなの意見をまとめるときに多数決を使うことは、小学校のときからずっとやってきていると思います。当たり前になりすぎていて、大人であっても「多数決こそが正義だ」と信じている人がほとんどです。

しかし、多数決は大きな欠点を抱えています。それは少数派の意見をバッサリ切り捨ててしまうことです。

「日本の議会も多数決じゃないか」という反論もあるでしょう。

たしかにそうですね。日本の政治システムが採用しているのは議会制民主主義と言って、僕たちが議員を選ぶのも、その議員が国の政策を決めるのも多数決です。

民主主義がフランスで生まれるまでの社会は、一部の特権階級が国全体の物事を決めて、国民はそれに従うだけという仕組みで動いていました。これを封建制度や専制主義と言います。

そんな時代から比べると、議員を選挙で選べるいまの時代は、大きな前進をしたといえます。

政治の世界で多数決を使うのは、国として議論すべき課題が膨大にあり、限りある時間のなかで判断を下していかないと、結果として国民の利益を損なうからです。

要は、多数決とは完全に妥協の産物であって、それ自体が理想的なゴールではありません。

でも実際には、このことを誤解している人が少なくありません。多くの人たちが、「多数決による決定=総意」だと勘違いしています。

民主主義のゴールは、全員がOKなものを探し出して、誰一人置き去りにしない社会をつくることです。もちろんその答えは簡単には見つかりませんが、対話を通して頑張って探し出すものなのです。

それなのに、クラス単位や学校単位のように、国と比べたらはるかに小さい組織で物事を決めるときに多数決を使うというのは、あまりにも乱暴だと僕は思います。なかには意見の対立をジャンケンで解消させる先生もいますが、これは論外です。

多数決を使っていいのは、基本的には、「どの案に決定しても全員がOKな場合」です。

たとえば体育祭の種目を決めるとき、「Aもいいけど、Bもいいよね。でも時間が限られるから、ひとつしか選べないね」という場合は、多数決でもジャンケンでも使えばいいのです。

今回の話をまとめます。

チームで何かをはじめるときに最初にやるべきなのは、全員がOKな最上位目標を対話を通して探し出すということです。どれだけ時間をかけてもいいので、そこで合意形成をすることを最優先してください。

それができたら、みんなで実現手段を考える対話をしていきます。アイデアがどんどん出てきたら、その都度、最上位目標に照らし合わせて「これって果たして目的に合ってるの?」というチェックを、みんなで行っていきましょう。

『改革のカリスマ直伝! 15歳からのリーダー養成講座』著:工藤勇一先生


これまで在籍していた会社でもそうですが、今回の転職を機に新しい職場でも、これらの考え方に基づいての対話による合意形成最上位目標の設定と共有、そして最上位目標に立ち返っての誰1人取り残さない決定プロセス相互承認や相互理解、これらを大事にして行きたいと思います。



皆さんにもオススメ!


体験を踏まえて感じた個人的な今の感覚ではありますが、もしも職場での議論のあり方や子育てなど、所属するコミュニティにおいて息苦しさを感じる方がいましたら、是非前述の著書をはじめ工藤勇一先生や苫野一徳先生の著書や講演をご覧頂けたらと思います。

こちらもめちゃくちゃオススメです。

※なんだか宣伝みたいになってしまいましたがアフィリエイト等ではありせん?笑

過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。