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【webデザイナー×ライティング】独りよがりかもしれない…見えない相手の気持ちを汲みとるコピーライティングとは


私が以前ライティングを学んでいたSHElikesでは、レッスンの中でインタビュー記事作成がありました。

そこで普段はwebデザイナーとして企業で働き、SHElikesのレッスンでアシスタントとしても活躍されている方にインタビューをさせて頂きました。

webデザイナーが必要不可欠と感じるライティングスキルについて、インタビューさせていただきました。


1.webデザイナーの仕事とライティングの繋がり


ー現在webデザイナーとして活躍をされていますが、ライティングスキルが必要となる仕事もありますか?

今は webデザイナーをやっているのですが、LP(ランディングページ)を作るときに自分で言葉を考えなくてはいけない時が多々あるんです。

クライアントから指示があれば一番いいのですが、自分で考えた方が早いときもあって……
そういうときは「やっぱり文章力がないと書けないな」と思います。


ーそうなんですね! webデザイナー自ら考えるとは思っていませんでした。
 実際はどんな文章を書くことが多いですか?

大体はキャッチコピーみたいな短い文章を考えることが多いです。
記事ほどの文章ではないですが、コンテンツとして説明の文章を書くこともあります。


ー短い言葉でわかりやすく伝えるってすごく難しいですよね。
 長く書けるなら説明できるのにって……

そこがオウンドメディアの記事との大きな違いなんですよね。
記事ならば伝えたいことを充分に説明できますが、コピーの場合はいかに「削って削ってわかりやすく簡潔に伝えるか」が重要です。


2.Twitterの活用で気づく発信することの難しさ


ー実際にライティングを学んでみて気づいたことや仕事に繋がっていることはありますか?

結構あります!

そもそも、何をどんな風に勉強したらいいのかわかっていなくて……
レッスンの中で「Twitterで140文字以内に言葉をまとめ、発信する訓練が力になる」と聞いて、確かにって思ったんですよね。 

言葉の選び方に気をつけたり、読む人がどういう気持ちになるかを考えながら発信していくので、そこはいい訓練になります。
まずはそういうところから日々やっていこうと思いました。


ー140文字以内でまとめるって結構難しいですよね。あっという間にオーバーしていたり。 レッスンを受講する前からTwitterはやっていたのですか?

元々やっていました。ただ、繋がりも仕事関係が多く、内容もほぼ仕事。
たまに学んだことを発信するという感じです。


ーいまTwitterの企業アカウントがすごく盛り上がっていますよね。
 成功しているところもあれば、炎上しているところもあったり……
 何か気をつけていることはありますか?


個人的な発信でバズるのと、企業のことを発信して注目されるって全然やり方が違いますよね。
それこそ何か炎上することが起きたら、自分だけでなく企業全体のイメージに繋がってしまいますから。

だからこそ、より140字という限られた文字数の中で誤解を生まずに伝えるということを意識するようになりました。


3.コピーライティングで気づかされた独りよがりな満足感

ーいまはSHEのレッスンでアシスタントもされていますが、何か印象に残っているレッスンはありますか?

以前コピーライティングのレッスンを受講したのですが、そのときに考え方がガラッと変わりました。というか変えられました!

私が思っていた「コピーライティング」のイメージと実際はまるで違ったんです。
まず講師の方が「上手いこと言うたった病」になるな、と。


講師の方が実際の仕事で新人さんに「コインランドリーをもっと使ってもらうためのコピー」を課題に出すと、ハートウォーミングなコピーがたくさん出てくるそうなんです。
例えば「名前も知らない隣のおじいさんが、高橋のおじいちゃんになった」とか。

結論から言うとこれはNGなんですよね。

実際、私もそういうハートウォーミングなコピーを考えることがコピーライティングだと思っていました。

でも、講師の方に「本当にあなたは『その高橋のおじいちゃんと仲良くなりたくて、コインランドリーを使いますか?』っていうと違くないですか?」と言われてハッとしました。

自分が作ったコピーに対して「本当に?本当に?」って何回も投げかけていくと、そういった違和感に気づけるんですよね。
しつこいくらい「本当にそう思う?」を繰り返した上で、コピーは作らなきゃいけないんだなと。


ーなんのためにそのコピーがあるのかをきちんと考える必要があるんですね。

コインランドリーを使うとご近所付き合いが良くなるとか、知り合いが増えるとか、そういった利点は確かにあると思うんです。
でも、それを目的に行く人ってなかなかいないですよね。

実際は「それなら使ってみよう」と思わせて、さらには行動に移させるせるコピーを作ることが大事。

だから、「上手いこと言うたった病」になっていないか冷静にならないといけないことを学んだんです。


ー確かに「それっぽいこと」を書けると、なんとなく満足してしまいますよね。自分で深掘りするってすごい大切なんですね。

これはまた別のレッスンでの大きな気づきなのですが……

クライアントはJRさんで、「新幹線に乗って大阪に行きたくなるようなコピー」が課題でした。
早速私の頭の中には「そうだ、京都へ行こう」っていう有名なコピーが頭に浮かび、「大阪といえばなんだろう?」ってずっと考えていたんです。

案の定「そうだ、京都へ行こう」みたいなコピーを書いた人が多かったのですが、これはクライアントの要望を汲み取れていないから不正解で。

この場合、クライアントであるJRの要望は「新幹線」を選んでほしいわけです。競合の「飛行機」ではなく。

これがわかっていれば、「富士山は上から見るより横から見た方が壮大だ」とか「wi-fiを使って仕事をしながら行きませんか」とか。
そうすると飛行機ではなく、新幹線を選ぼうと行動させるコピーになりますよね。


ーなるほど、クライアントの要望を考え抜いた言葉なのか、ただカッコつけた言葉なのかで受けての印象は全く別のものになりますね。

ノリとか言葉のリズム、文章の長い短いなんて関係なくて……
ちゃんとクライアントの要望を汲んで、想いを形にすることが大切だなと実感しました。

まさに今の仕事でも通ずるところがあって、学んだことが活かされているなと感じています。


ー素敵なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!



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