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手放してよかった「完璧な自分」

今年で33歳。私はこれまで何事においても「完璧」を目指していました。
そうすることが当たり前で、人生の正解であると思い続けていたのです。

三姉妹の長女。母はシングルマザー。
父親の代わりにならねばと考え、しっかり者を発揮し続けた結果、高校時代に私に付けられたあだ名は「オカン」でした。

ただ本当は、そんな風に完璧を求めて頑張る自分が自分で誇らしい時もあれば、窮屈に感じることも増えたのは大人になってから。何でもできる人だと思われ、会社の同僚からは「悩みなんてないでしょ」と言われたこともあり、心がザワザワ。

「全然そんなことない」
「私だって難しいこともある・・・」
「なんでそんな風に見えちゃうんだろう」

そう思われることが嫌で嫌で、仕方なかった20代。
でも、そんな自分を全うしなくては!と思う責任感の強さが、自分自身をさらに辛くさせていました。


そんな20代を共に過ごした彼がいて、芯は真面目だが、私とは「異なる」というか「真逆」のような性格で。彼自身ができないことで、周囲から非難を浴びるようなことが多く、少し抜けてる人。だからこそ、弱者の気持ちに寄り添って、私が間違った捉え方をしても反対側の立場を教えてくれる人でした。

私が「できること」も「できないこと」も全部認めてくれる唯一の存在。
先にお伝えしたように、性格が異なり生じる考え方の違いから、喧嘩は絶えませんでしたが(笑)


そんな彼が、私にいつも言ってくれる言葉があります。

"頑張らなくていいんだよ"

ありふれたワードかもしれませんが、私には彼が発するこの一言で「完璧な自分」を手放す決心ができたのです。

彼の伝えてくれる魔法の言葉は、私の気持ちをいつも軽くしました。
「あ~、私って私の事をもっと大切にしていいんだな」
「自分の”楽しい”を優先してみようかな」
そんな風に思えるようになったのは、彼と6年程付き合ってから。とても長い時間をかけて、自分を認め、愛せるようになりました。

彼は特に自分の"楽しい"を優先する人です。大人だから、我慢することもあるけど、自分に素直に生きている印象。それをそばで見ていると、「楽しい生き方だな」と羨ましくも思え、自分の好きなことをやってみよう!と決心。昨年、【会社員】という肩書も手放すことになりました。

ちょっと心が苦しいな、しんどいな、と思う時。これまでは「私ならできるはずだから、ここさえ頑張れば大丈夫だから耐えよう。」と、自分を奮い立たせていた私。今も完全にそういった気持ちがないわけではないし、もちろん奮い立たせ頑張るタイミングもあります。でも、オーバーヒートし壊れてしまいそうな気持ちの時は、"頑張らなくていいんだよ”と心の中で唱え、目の前のことを楽しみ、気持ちを緩め、切り替えられるようになりました。

私のように頑張ることが慢性化していて、本来の自分を仮面で覆ってしまっている人。その仮面が本当の自分であると思い込んでいる人。きっとたくさんいてるはず。そんな方と出会ったら、彼が私に言ってくれたように「頑張らなくていいんだよ」と伝え続けたいですね。


彼は、私を緩めてくれた不思議な薬のような人。
彼が、今は私の夫で、そばにいてくれる人。

『完璧な自分』は手放したけど、この人は手放さないように。
後戻りしそうな時は、またあの言葉を自分に伝えようと思います。


この記事は、倉田エリさんの企画「#手放してよかったこと」に参加させていただき投稿しています。自分を振り返る貴重な機会をくださった倉田エリさん、ありがとうございます!



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