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読書でマインドフルネス

最近、娘のように可愛がっていた愛犬を突然亡くし、大変なショックを受けていたのですが、グリービングに関する洋書(”It’s OK That You’re Not OK” by Megan Devine)を購入し、ふとした一人の時間にその本を読むようにしました。

すると、現実には向き合いながらも、徐々に心が落ち着いてくるのがわかりました。読書のおかげで、なんとか大きな深みにはまらず、爽やかに乗り越えられた気がしています。

考えてみれば、読むという行為は、情報を受け取るという意味では受動的な言語活動とも言えますが、眼球運動をしながら文字を意味に変換していく作業が伴うため、情報を受け取る活動の中では能動的な行為だと言えます。テレビや動画のようにぼーっとしていても情報が勝手に流れてきてくれるわけではなく、リーディングは、能動的に情報を受け取りに行かなくてはいけません。自分の意識を意図的にテキストに持っていき、自分自身のエネルギーとエンジンで前に進んで行く必要があります。リーディングには目前のテキストに対する集中力が必要です。

これは、最近流行りで大手企業も研修などで取り入れているマインドフルネス(Mindfulness)が説く、「今に集中する(focus on the present)」ことと繋がるものがあるのではないかと思います。

読書で心が落ち着いた、と感じたのはあながち間違っていないのかもしれないと思っています。

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