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ハーバルライフ ロスマリン酸入り特製ウォッカ

‶ハーバルライフ″なんて、おしゃれなライフなど、私には似合わないと感じられるかと思いますが、要するに‶食べられる(あるいは薬効のある)山野草のある暮らし″ですよね。私はすでに40年ほど前から実践していましたよ。

それまでは大都会の真ん中で人間に囲まれた生活をしていたのですが、それに耐えられなくなって信州は伊那谷の一軒家に引っ越したのです。

インターネットはもちろんのこと、新聞、テレビ、電話のない生活で、村人の見よう見まねで野菜も作りました。春はふきのとう、つくし、わらび、タラの芽、三つ葉、山ウド、秋にはきのこ、木の実と、すでに過疎化が進行していた地域だったので、いくらでも採り放題でした。アロエで切り傷の手当もし、どくだみ茶も飲んでいました。それでも冬になると枯渇してきて、ノビルやタンポポまで掘り返して、村人たちから‶村の縄文人″とも呼ばれていました。

そんな暮らしぶりを‶見るに見かねた″友人の紹介で、松本の予備校でアルバイトをすることになり、不本意ながら3年ほどで‶人里暮らし″に復帰したわけです。

その後しばらくしてから中国へ渡り、12年間の黄土高原暮らしの間は、やっぱり野菜は自分で作っていました。肥料は落ち葉と人糞のみ、自分が出したものを畑に戻すという、究極のリサイクルでした。カラカラに乾燥した高原には、食べられる山野草など一草もなかったからです。

そして今はカンボジア。いいですねぇ、カンボジアには水があります。もともと植物を育てるのは好きだったので、今はウチの庭にレモングラス、レモンバーム、バタフライピー、アロエベラを育てています。今月末には、ローゼルを蒔く予定です。

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レモングラスは4株ありますが、放っておいてもじゃんじゃん伸びますから、順番に刈り取って水から煮出して、虫よけに使っています。ただし、蚊は無限にいますから、これを身体に塗ったからといって、まったく蚊に刺されないわけではありません。どの程度の効果があるのかは今のところ不明。

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バタフライピーは、こちらに来て初めて見ました。名前の通り、マメ科で蝶々のような花が咲きます。セイハーがどこぞから拾ってきて鉢に植えたのですが、私はてっきり雑草だと思って引っこ抜いて一度は捨てたのですが、あわててゴミ箱から拾って植え直しました。マメ科とはいえ、移植にも強い丈夫な植物です。この花にはポリフェノールの一種「アントシアニン」が多く含まれていて、眼精疲労に効果があるといわれています。

また肌の老化を食い止める抗酸化作用にすぐれているそうで、タイの女性はこのお茶を日常的に飲んでいるとか。なにより、その色がほんとーーーに美しいのです。熱湯を注いで2,3分待つだけで、目の覚めるようなコバルトブルーのお茶ができます。ただし、味も香りもほとんどないので、何か他のものとブレンドして飲んだ方がいいでしょう。

現在3株植わっていますが、1日にだいたいこの写真くらい収穫できます。種を採っておいて、来年は大量に植え付けるつもりです。

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私はもっぱらウォッカに入れて成分を抽出して、レモンバームと混ぜて飲んでいます。写真ではその色がうまく撮れなかったのですが、底の部分に見られる透き通ったブルーが自然の色です。ウォッカ1本に陰干ししたバタフライピー30個くらいを入れています。1、2日でこの色になります。

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アロエベラは、前の家の大家さんが枯れかけて捨てたのを拾ってきて育てました。これは葉の中のジェリー状の部分をミキサーにかけて、やっぱりウォッカをひたひたに入れて2か月くらいたつと、日焼け止めじゃなく、日焼け後のケアーに使えます。やけどをした時にアロエを塗りますよね。だから、これはおおいに効果が期待できます。どうせ汗で流れてめんどうなので、日焼け止めなど塗ったことがないのですが、焼けた後にあわてて使えるというのは、私にはありがたいです。

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さて、注目株はレモンバームです。レモンバームには、ポリフェノールの一種「ロスマリン酸」という成分が多く含まれており、そのロスマリン酸が、認知症の予防に効果があるという研究報告が、東京大学と金沢大学の共同研究チームから発表されているのです。ネット上の文章を読むと:

「アルツハイマー病は脳内に毒性の高いAβペプチドの凝集体等が蓄積することにより、神経細胞死などが生じ、記憶や認知力が低下する病気です。……ロスマリン酸の摂取により脳内でドーパミン関連物質が活性化され、それらがAβ凝集を抑制するという、新たなメカニズムを見出しました。……現在ロスマリン酸含有レモンバーム抽出物を用いた認知症予防介入試験を実施中です。」とあります。

それで、それぞれに連絡先のメールアドレスが書いてあったので、私は思い切って質問メールを出したのですが、予想通り、両方ともスルーされました。

私もカンボジアに来たあたりから、めっきり物忘れがひどくなり、鍋を2つダメにしました。物忘れ以上にひどいのが、新しいことを記憶する能力の低下で、クメール語も基本のキの字くらいは勉強するのが、異国に来た人間の守るべき礼儀だとすら思うのですが、あのあやとり紐みたいな文字を見るだけでお手上げです。

それで、この情報をネット上で見つけて以来、自らを治験者とすべく、この2か月ほどせっせと摂取しているのです。

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これは、5L入り28ドルのVODKA。シェムリアップは定住外国人が多いので、洋酒の品揃えは日本より豊富なくらいです。洋酒専門店には及びませんが、アンコールマーケットにはウォッカだけで20種類くらい並んでいます。そんなにロシア人が多いとは思われないのですが、誰が買うんでしょう?

レモンバームは葉が肉厚で、乾燥させるのに時間がかかり香りが飛んでしまいます。ロスマリン酸そのものがどうなるのかはわかりません。私は部屋の中でしばらく乾燥させて、いくらか水分が減ったところでウォッカに入れて、1か月くらいたったところで飲み始めています。もっと長くおいた方がいいのかどうかはわかりません。それにバタフライピーウォッカを混ぜて、庭になっているライムを絞って毎晩2杯くらい飲んでいます。かなり酸っぱ目の味になりますが、私は好みです。

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現在8鉢ほど育てていますが、葉っぱを収穫して、その後の茎の方を挿しておくと、ほぼ90%発根します。こんなにあってももう植えるところがありません。

あと、レモンバームには抗ヒスタミンの効果があることがわかりました。蚊に刺されたとき、すぐに葉っぱをちぎってゴシゴシ塗り付けます。ムヒくらいの効果がありますよ。

あまり摂り過ぎても(飲み過ぎても)よくないと思うのですが、どなたか詳しい方がいらっしゃったら、ぜひぜひご教授ください。よろしくお願いします。抽出の仕方、摂取の量(元来の酒飲みなので、これが心配)など重要だと思います。

まあ、2か月くらいでは効果のほどはわかりませんが、少なくとも飲み始めて以降、新しい鍋は買っていません。


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