信じていた男性の裏の顔を知ってしまったら、どうしますか。

付き合っていた男ではなく、ビジネスパートナーとして、共に頑張りましょうと、年
明けから一緒に動いていた人。

出会ってすぐに、私の能力を生かしてくれるようなビジネスを提案してくれたので
す。

わくわくしたり、希望が生まれたり、生きがいを見出すのは、恋愛だけとは限りませ
ん。

恋愛は感情のもつれやすれ違いも時には適度な刺激になるものの、ちょっと面倒くさ
いこともあります。

でも仕事の場合、感情のもつれはビジネスを推進するにあたって邪魔なので、早めに
互いにクリアーが気持ちになるように仕切り直しをしたり、すれ違いがあると、互い
の気持ちをなるべく早くすり合わせて、次のステップへ進むなど、合理的な配慮がや
がて大きな信頼関係へと結びついていくので時には恋愛相手よりも、人間的に深い関係を築くことだってあります。

でも「お互いの価値観が合わなかったね」という場合もあるだろうし、「途中まで一
緒にやったけど、これ以上は共に歩めないね」という時は相手の人格や人間性に失望したわけではないので、いつかまた、会えるかもしれないね、という緩い終わり方だってできる。

ところが、相手の人間性に失望したり、相手の考え方に幻滅したり、リスペクトでき
なくなると、「人としてさようなら」という別離がやってきます。

私がビジネスパートナーになれるかもしれないと思っていた相手が、「人としてあり
えない行為」をしているとわかったときは、ショックでした。とてもね。

それからは、個人的な落とし前を見出そうとしたり、裏の顔を見てしまった私がやる
べきことを考えたりと、それなりに振り回されてしまった。

ベストな解決策は、信頼できて、しかも対処方法を身に着けている専門家に相談した
こと。

スルーすることができない場合は、やはりその道の専門家が力になってくれる。そん
な知人がいたことが、私にはラッキーだった。

さて、私の場合は、ビジネスパートナーになれるかもしれない男の裏の顔を知ってし
まったためショックを受けた。

ではもし恋愛相手が、人としてリスペクトできないような卑劣な人間だとわかったと
きに、いったいどうしたらいいのだろう。

例えがあまりよくないかもしれないけど、つい先日の報道を思い出す。

渡部健の多目的トイレでゲス不倫が報道されたときに、「ぺらぺら喋る女も悪い」と
いう非難の声もあったが、私は、多目的トイレでの行為を複数回応じてしまった女性も、精神がマヒしてしまっているような気がしてならない。渡部のアメとムチの言動にまんまと騙されてしまったのではないかと思っている。

この場合の「渡部に騙された」というのは、多目的ホテルで女がモノ扱いされが挙
句、渡部が札束を差し出してから、「君だけだ」とすがったことで、「かわいそう、この人が私がいなければ、生きていけないのね」と間違ったアイデンティティーを彼に植え付けらえてしまったと思うからだ。

断っておくが、私は相手の女性をかばっているのではない。

言いたいのは、この出来事から、「悪い男にマインドコントロールされている女の気
持ち」が見えてくるということ。

あまりにも激しく男から求められ、あらがえない場合、完全に女の心は、停止してい
る。思考停止だ。

それはDVを受けてきた女性たちの精神構造とも似ていて、「逃れたいけど、逃れられない」という心身が縛られた状態になってしまっていると思われる。

マインドコントロールという言葉がふさわしいかどうかは置いておいて、そんな状態の女性は、心も体も、相手の男に支配されてしまい、アイデンティティーも崩壊しまいがちという、恐ろしい状況になってしまっていることを知っておいたほうが良い。

というのは、10年以上も前に、私も、ある男のマインドコントロールにかかってしまったことがあるからです。友達は「蛇に睨まれた蛙みたい」と心配してくれた。その言葉の通り、逃れようとしても逃れられず、どんどんからめとられてしまう感覚は、恐怖だったとしかいいようがない。当
時は恐怖という感覚すら湧いてこなかった。ぼんやりと、これでいいのかなという、あいまいなものだった。

そこからどうして抜け出せたのかといえば、「おかしい」「変だ」「これが私ではない」という内なる声に耳を傾けて、「違和感」を、なんとか払拭しようともがいったからだ。そこから「別れる」という事態に進んでいったと記憶している。

男のエゴが植え付けたマインドコントロールから脱するのは日頃から、自分を大切にしてあげる、つまり自分をちゃんと愛してあげることじゃないかな、それが自分自身を守ってあげることに繋がっていく。

でも気をつけなければならないのは、愛は愛でも、過度な自己愛は自分を見見失わせ
てしまっていくこと。

過度な自己愛によって、愛が見えなくなってしまうことだって、ある。

自分で、自分を、まっとうに愛してあげてくださいね。