見出し画像

自由に生きるを突き詰めれば幸せになれると思っていたが実はそうでもないのかも。

ここ2年ほど自由に生きたいと貪欲に自由さを追求していましたが、先日の1泊の旅の途中で疑問に思ったことを書いておこうと思います。

先日私は1泊で白老、登別に旅行に行ってきました。旅のスタイルはいつも通りひとり旅、ゲストハウス素泊まり。寝るスペースさえ自分の空間があれば十分であるし、ご飯はお腹がすけば食べるし空かなければ食べないので、素泊まりの一般的なゲストハウスで十分なんです。そして普段みんなで暮らしているからこそ、旅の間はひとりでいろんなことを感じたいのでひとりで行くことが多いです。もちろん誰かと行くことが目的の旅であればまたスタイルを変えて楽しみます。

今までブレずに自由に生きるんだ!と突き進んでいた私の中で新たな発見がありました。
旅の目的地はずっと気になっていた白老のウポポイ。アイヌの文化に関する博物館で本当に興味深い展示や情報がたくさん。とても楽しくてあっという間の数時間でした。

次の日もゲストハウスを出発した後、隣の市である登別に行って温泉エリアをうろうろ歩いたり、自然の中の源泉の足湯に入ったり、ほとんど調べもせずに行ったのでもう新鮮で楽しくて、朝4時半起床の夕方帰宅までずっとルンルンしながらの旅となりました。

この半年ほどしっかりとお金の管理をしていたのですが、今回の旅の支出も計算してみると、無意識ながらお土産と自分の食費に回した額はほとんど一緒。すごく使ったというわけでもないのですが、我慢もそれほどしない程度のお買い物はしていたつもりです。

旅はひとりで行きたいのですが、お土産を買うことも旅の楽しみのひとつ。絶対にお土産を買おうとも思わず、自分の行きたい先に、これはあの人好きそうだなとか、こういうの欲しいって言ってたなとか、自分の中のあげたい!が強く出た時に買うようにしています。

普段はゲストハウスでみんなで暮らしているし、会社でも同じメンバーで週5日顔を合わしている。ちょっと違う環境に行きたいと思うことだってあります。それでもこうやって実際に自分自身を自由に旅行に連れ出してみると、結局こういう普段身近にいる人たちに何かプレゼントしたくなりました。

そして前回の記事で書いたように、勤めることに対しての窮屈さのようなものを感じたこともあったし、今もそれはうっすらと残っていますが、1年前の私はまだ北海道に移住してすぐでニートの状態でした。でも今回は会社で初めてとった有給での旅行。去年はこの先どうなるのやらと思っていましたが、1年経った今こんなに不安なく旅を楽しめているのは今いる環境のおかげです。

会社に勤めることや、ずっと誰かと一緒の生活に少しだけ感じていた制限のような感覚。これを自分には必要のないものだと思っていましたが、この少しの制限のおかげでより今が楽しいのかもしれないと気がつきました。

今まで生きてきた中でどんどんお金を稼げば幸せになれるんだ。とは思ったことはないのですが、どんどん自由を突き詰めていけばもっと今より幸せになるんじゃないのか。とは思っていたような気がします。

でもお金も自由もどんどん上を望めばそれは限りなく上があって、その上を突き詰めて行くこともひとつの生き方ではあるし、面白いとも思います。
でも私がそれ以上に面白いなっと思っている生き方は、どれだけ余白を持って生きられるか。食事や日頃のルーティンのような毎日絶対に消費する時間というのはなるべくシンプルにしたり、できることなら無くしていきたいし、時間で区切って生きるということもしたくない。その時の面白い、学びたい、この場にいたいなどの感じた感覚のままに生きていたいというのが強くあります。

その余白のために極限まで自由を突き詰めたいと考えていたのですが、なんとなくそうでもないのかなという感覚が今回の旅で感じることができました。
ある程度の自由、お金は必要であるけれど、それを楽しむために重要なのがこの少しの制限を感じている時間なのかもと考えるようになってから、めちゃくちゃこの制限に感謝しなくてはと思うようになりました。

誰かと住んでいる環境があるからひとり旅が楽しい、普段勤めさせてもらっているから旅に仕事を持ち込まず楽しむことができる。働いていなかった時はいくら楽しくてもありがたいという気持ちは感じれなかったし、まだ移住してすぐの時は何をあげたらいいのかもわからなかった。

ちょうど1年前の5月にも函館方面に旅に出ていたのですが、今回ちょうど1年ぶりに旅に出たことで自分の心境の変化をものすごく感じることができました。
自分で生きていけるように頑張りたいという気持ちは変わらずにありますが、それ以上に今の環境にどれだけ自分は幸せを感じているのかを改めて意識できるきっかけとなりました。

アレルギーで気がついていたはずの少しの制限は生きやすさに繋がっているを再認識できたとても素敵な旅となりました。

おわり。

いつも読んで頂いてありがとうございます! サポートもいいねもコメントも嬉しいです🦭 良ければよろしくお願いします🦭