見出し画像

人が好きだから、仕事がうまくいかなかった。HSPさんに向けた所属欲求の話。

最近、過去を思い出したり、他の方の話を聞いているうちに、なんとなく結論が出たので、書いてみます。


私が、仕事ができなかった理由。

仕事で達成感を得られなかった理由。



それは、「人が好きだから」だったようなのです。



「所属の喜び」は、仕事には不要だった

いくつか職種や組織を経験し、どの仕事でも辞めるときの気持ちは同じでした。

仕事を仕事と割り切れず、必要以上に傷ついたり、思い入れを強くして、苦しくなる。

いつもいつも、そうでした。


その根っこには「所属の喜び」がありました。


私はこれまで、ほとんど習い事をしてきませんでした。

小学生の時、隣のマンションでやっていた「習字」に2年ほど。

それから同じく小学生の「進研ゼミ」を6年生まで。


スポーツも苦手意識が強くて。

特にバスケやサッカーのような団体競技は、自分がどこに立っていいのか分からなくなってウロウロするタイプ。


同い年の子とは、どことなく「同じじゃない」ことを感じてしまって、孤立感がありました。



だから、新卒で会社に入った時は、妙に「嬉しかった」んです。



ああ、私もここの一員なんだ。一員になれたんだ。

部署のみんなは仲間なんだ。

私にできることをしっかりやりたい!落ち込んでる人がいたら励ましたい!


そんな高揚感で、いっぱいでした。


HSP気質があるから職場は刺激がいっぱいだし、しんどいことも多かったけど、それでも、嬉しかった。


でも、そんな高揚感も喜びも、「仕事」には不要だった。


私が落ち込むたびに、友人は「仕事なんだから割り切りなよ」「深く考えすぎだよ」と声をかけてくれたけど、私にはそれがどうしてもできなかった。


業務だけをこなす?割り切る?

そんなこと、できるの…?


しかしその曖昧な態度は、仕事での判断や処理にブレを生み…

次第に「できないヤツ」「もっとテキパキやってほしい」という周囲からの無言のプレッシャーを感じるようになった。


それが本当に、情けなくて。

ますます自信を失っていく…。


このループからいつまでも、職種を変えても、抜け出せませんでした。


私と同じように感じる人に試してみてほしいこと


仕事のやる気は人一倍。

人の役に立ちたい!!という思いは強すぎるくらい。


でもなぜか、仕事がうまく行かない。

頭の中は、いつも仕事の心配事でいっぱい。

休み明けはいつも苦しい。


そんな人は、強すぎる所属欲求がないか、一度自分に聞いてみてほしいんです。

そして、そんな気持ちのカケラを見つけたら。

決して自分を責めないでほしいんです。


「そうだよね、仲間になれて、嬉しいよね」

「一員になれるって、よかったなぁって思うことだよね」

「誰かにありがとうって言われたいよね」

「人の笑顔が見たいよね」


そうして自分を認めて。


その後は、「もし、苦しいなら。少しずつでいいから、自分だけの時間を取り戻そう」と声をかけてみてください。


物事を深く考える傾向のあるHSPさん。

朝起きた瞬間から、悩み事…つまり仕事のことがピン!と立ち上がってしまって、あっという間に頭の中を支配する…

こんな経験はありませんか?


そんな苦しい時間とは距離を置きたい。

それなら。


「とはいえ、仕事なんだから」と割り切ってみる練習をしましょう。


それは決して、仕事相手を裏切ることでも、不誠実な対応でもありません。

まったく、違います。


仕事という、作業・行動にまずはフォーカスして。

それを終わらせる、次へ回す。そのためにはどうしたら?と考えてみてください。


ゆっくり、ゆっくり。

すると少しずつ、起きてすぐに立ち上がる「悩み事」で頭が支配される時間が減ってきます。


あなたの気質を好きでいてくれる人は必ずいます。

それを活かしてほしいと考える人もいます。


その気質が、心づかいが、誰かの心を救う。ふるわせる。


そんな時のためにも、あなたの心をやわらかく保つことを、意識してみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?