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月曜は英語が下手で、金曜は調子が良い

私は、日本人の英語力ポテンシャルはとても高いと思っています。
日本での英語教育については色々な見方があり、もちろん現状でもまだまだ改善の余地があるとは思いますが、それでも、私たちが学校教育で触れてきている英語の基礎の部分は決して悪いものではないと思っています。

問題は、理解はしたけれど練習していないために身になっていない、ということだと考えています。

ピアノで曲を上手く弾きたいとき。苦手な箇所は、何度も何度も練習します。

英語が聞き取れない、話せない、実践で使えない、という問題は、せっかく頭に入れたものを、出し入れしやすいようにするところまで練習していないところからきています。

たとえば、ピアノが上手くなりたいと思っている場合、楽譜だけを眺めてじっとしていることはありません。
絶対にピアノを弾く練習をします。
どうも指が滑らかに動かないな、ここ苦手だな、というところは、何度も何度も身体が動きを覚えるまで練習をします。
数日ピアノに触れないと指が動かなくなるので、毎日必ずピアノを弾くようにしている、という人の話も聞いたことがあります。

英語も、同じです。

テキストを眺めているだけではなく、実際に声に出す練習が必要です。
スラっと読めるまで、音読します。
ネイティブの発音を聞いて、音が繋がったり変化したりするところも、しっかり再現できるように音読します。
身体が動きを覚えるまで、練習をします。
そして、何日も英語から離れていると口が回らなくなるので、あまり間をあけずに英語を声に出すのが理想的です。

外資系企業で勤務していたとき、ビジネスメールのおよそ60-70%が英語で、ミーテイングの50%程度が英語だった時がありました。
ほぼ毎日英語を聞く、話す、ということをしていました。

その頃に感じたのが、「月曜の自分は英語が下手で、金曜の英語は調子が良い」ということ。

これ、理由があります。
週末は英語を話す必要がないので、全く話さず丸2日過ごします。
その後迎える月曜日は、口が回りにくく、また脳の回路も少しサビつくのか、言葉が出てくるのに少し時間がかかる感覚がありました。
一方で金曜日は、英語で聞く・話すを毎日続けた5日目になります。
自分の中でスムーズに言葉が出てくる感覚がありました。

月曜日に英語で大事な会議があるときに、どうしていたか

もちろん毎日英語を使うのが良いのは分かっているのですが、週末は家の用事や家族との時間を優先し、自分から英語に触れるということはしないことがほとんどでした。
そして迎える月曜日、また自分の英語力は振出しに戻っています。

そして、月曜日に英語で大事な会議があるときには、準備をして対応していました。

まず会議直前の時間をブロックします。
ここで会議に向けた準備をするのですが、その中で英語のウォーミングアップもします。
会議資料が英語であれば、それを音読します。
なるべくナチュラルに、スピード感を持って。
これは結構効果的で、自分の口に英語の感覚を取り戻すと同時に、会議で出てくる専門用語や慣れない用語などもスラっと言えるようになる準備になります。
特に会議資料がない場合には、手元にある英語教材でも、ネットの英語記事でも、何でも構いません。
とにかく自分が音読して口を慣らし、それを聞いて耳を慣らすのです。

英語会議がある、とドキドキしてジーっと資料だけを見ている人は、是非音読を試してみてください。

まとめ

数日間ピアノに触れなければ指の動きに違いが出るように、
筋トレをサボると筋肉が落ちるように、
英語も練習しないと口が回らなくなり、言葉もパッと出づらくなります。

そう、英語は「練習」するもの。

今までの学習で頭に入っている英語の知識を、練習することで使える形にするのがオトナの英語学習の近道です。
ピアノやテニスの練習をするように、英語の練習をすることをお勧めします。




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