見出し画像

英語がパッとでてきません

英語学習者のお悩みの中でよく聞くのが、英語がパッと出てきません、ということ。
会議中やちょっとした会話の中で言いたいことがあるけれど瞬間的に英語が出てこない、というとです。
これに対し何を意識して学習に取り組むのが良いでしょうか。2つの軸をご紹介します。

  1. 日本語で頭に浮かんだことをそのまま英語に訳そうとしない

  2. スポーツのように、繰り返し体に動きを覚えさせる

それぞれについて少し詳しく書いていきます。

日本語で浮かんだことをそのまま英語に訳そうとしない

日本語には「てにをは」などの助詞があり、多くの場合どの言葉から話し始めても助詞を使うことで自分の意図する文を作ることができます。
英語においててにをはの代わりになるものは、語順です。どの順番でどの言葉を言うかで意味が異なります。
日本語で話し慣れている私たちは、普段の会話では語順は気にせず話します。
ですから、私たちがパッと頭に浮かべる日本語をその語順で英訳しても、うまく英語に当てはめることは難しいのです。
ついつい、まるで中学生高校時代の英作文のように、日本語に対応する英単語を考えて当てはめて英文を作ろうとしてしまいがち。
ここが、パッといかないポイントになります。
第一関門としては、この日本語に対応する英単語って何だっけ…と、浮かばなければそこで止まってしまう。
次は、英単語は浮かんでも、日本語で考えた文章の順で浮かんでくる…これをどう英文として並べ替えるのか。

これを解決するためには、理想的には日本語の文を頭で作らない、というものです。
頭の中にある概念を文にする時点で、英語で文にしていくというものです。
ただ、これはなかなか難しいと思います。
そんな時に使えるのが、頭に浮かんだ日本語の文を、簡単な表現に置き換えそれを英文にする、というやり方です。
例えば日本語で「本日は既存の概念に囚われず議論しましょう」という文があったとして、これを英語で言いたいとします。
そのまま訳そうとすると、既存?概念に囚われず?となってしまうかも知れませんが、ここを平易な言葉に置き換えるのです。
たとえば、「今日は自由に考えてディスカッションしましょう」と置き換えられるかも知れません。
そうすると、Let’s think freely and discuss today.
などと言えますね。
このステップを踏むと日本語がシンプルになりますので、文中の語順も扱いやすくなり、英語から日本語への変換がスムーズになります。

スポーツのように、体に動きを覚えさせる

例えば、これまで一度もテニスをしたことがない人が新たにテニスを始めるとしましょう。
テニスのルールを覚えるため、ルールブックは熟読し、ルールは分かりました。
さて、この時点でこの人はテニスが上手いでしょうか。

一度もテニスをしたことがないのであれば、この人はテニスは上手くないだろうと想像しますよね。
では、なぜ上手くないだろうと思うのでしょうか。
素振りをしたこともなければ、ボールを打ったこともない、フットワークも経験が無い、…つまり、一度も練習したことがないのであれば、上手くできるわけはありません。

ピアノはどうでしょう。
楽譜は読める。でも一度も鍵盤を叩いたことがない人が、ピアノが上手いでしょうか。

では、英語はどうでしょう。
文法は分かる、単語は知ってる。でも口に出して練習したことがない人はきっと上手くは話せないだろうなぁ、と思いますよね。

学校での英語の学習が口に出す練習が中心では無かったので、英語学習というと机に向かって教科書とノートを広げて…と考えがちですが、
英語がパッと出てくるようにするためには、パッとでてくるようになるまで声に出すこと、ボールがきたらラケットを振って芯に当てて打ち返せるようになるまで練習することが必要です。

この練習は、会話の相手がいなくてもできます。
音読や独り言が大きな自主練習の味方になってくれます。

まとめ


英語がパッと出てきません、というお悩みには2つの軸からアプローチ可能、ということをお伝えしました。
まずは、自分が扱えるように平易な日本語に置き換えてから英語変換する、そして、声に出して英語を発話する練習をする、ということです。
そこから表現の幅を広げていくのが近道だと思いますので、是非意識してみてください。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?