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英語プレゼン準備の際の、ちょっとしたコツ

現職では、英語会議を開催・プレゼン・ファシリテートするチームの方に時々呼ばれて Dry run (=リハーサル)にお付き合いします。
そこでは、それぞれの方の発表を聞いて、どうしたら伝わりやすくなるか、表現はどれがより良いかなどを含めてフィードバックさせていただき、それをもとに皆さんで更に内容をBrush-upして実際の会議に臨んでいます。

自分が知らない、パッと言えない表現や英単語は回避する

そんな中で今日 Dry run お伝えしたのが、「自分が知らない、パッと言えない表現や英単語は回避する」ということです。

プレゼンを準備していると、日本語から英語に自動翻訳などを使って翻訳して準備を進めることも多いと思いますが、その中で自分が知らない、使い慣れない単語が出てくることがあります。
その単語がビジネス上周囲の皆さんも必ず知っているような単語であれば、それは話し手としてしっかりその単語を習得する必要がありますが、たまたま日本語から英語への翻訳の中で新しい単語に出会うことがあります。
そんなときは、無理にその単語を使わず自分が言いなれている言葉に置き換えることをお勧めします。

というのは、

  1. 自分にとってなじみがないので、発音やアクセントもしっかり確認しておかないと意味が通じない。

  2. 自分にとってなじみがないということは、他の国のメンバーにとってもなじみが無い可能性がある。そうなると通じない。

  3. 聞き手に理解してもらうことを主眼におくとき、なじみがない単語を自分が発しても、プレゼン後のQ&Aなどの中でうまく使いこなせない。

  4. 自分の言葉で話している感が減る。

からです。

今日あった例としては、
XX data can be retrieved from YY. (XXデータはYYから取得できます)
という文の中の "retrieved" でした。
発音は、[riːtríːvd] ですが、話し手の方は、迷った結果、「リタイヤ・・・」のような読み方になっていました。
そこに神経を使うよりは、ここは自分が言いなれている簡単な表現に変えて、言いたいことをしっかりと伝えた方が良いということで、
XX data can be found in YY. (XXデータはYYに見つけることができます)
と変えました。

厳密に言うと、言葉が違いますので違う表現になってしまっていますが、
意味として「YY を見てくれれば XX の情報を取得できます」、「この情報はここにあるからね」ということを伝えるのであれば十分です。

プレゼンや会議中に「あれ、この単語何だっけ」と迷ったり、発音したけれど理解してもらえない、という状況を回避し、本質的に伝えたいことに集中できるようになります。

まとめ

機械翻訳によって英語プレゼンの準備が断然楽になりました。
ただ、メッセージを伝えるという点で、機械翻訳が提示した難しい単語・自分になじみのない単語をそのまま使うのではなく、本質的な意味を考えてより簡単で分かりやすい表現に置き換えた方が話し手にも聞き手にも優しいです。
ビジネスの現場では「難しい単語を使って話す」ことより、英語ネイティブではない人が聞いても、誰にとっても分かりやすいようになるべく平易な単語を使って誤解の無いように伝えていくことが大事になってきます。
(もちろん、余裕のあるときには新しく出会った単語をモノにしていく、という形で自分のVocabularyを広げていくことができれば素晴らしいですよね!)


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