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桜島から宮崎の青島へ

「公民館でなんちゃらがあります、集合の際はなんちゃらに気を付けてください」みたいな町内アナウンスで起きる。時刻は7時前。桜島の朝は早い。

今日から宮崎の青島に移動する。港に直接行くバスは8時59分を逃すと次は11時9分なので、早々におうちを出る。

桜島フェリーは15分の運航時間なのに船内にうどん屋さんがある。つるっと朝ごはん。飲酒翌朝の体に出汁が沁みる。

船内もリッチな雰囲気。快適に過ごせるけど、15分で到着してしまう。

ふるさと維新館をのぞく。

薩摩は琉球を支配下におきつつも琉球は独立国家として存続しており、中国と交易があった琉球経由で薩摩は商品や情報を仕入れることができ、鎖国中も長崎以外のルートで海外と接点を持つことができたとな。

シアターでは薩摩藩の命令でこっそりイギリス留学をした薩摩スチューデントのお話が流れていた。初めてステーキを食べたり牛乳を飲んだり、異国の地で砂漠を見たり、街頭や蒸気機関車などの最新技術に触れたり。彼らにとってどれだけ衝撃だったんだろうか。

種子島でも考えたけど、そもそも青い目で金髪の人間と初めて遭遇したらどう感じるのか。水色の肌にピンクの目、緑の髪の毛の人が突然現れたらと想像するも、カラコンやヘアカラーで実現できるしコスプレやCGでそれなりに見た目の違う人間に見慣れてしまっているわけで、きっと昔の人の衝撃には及ばない。

今の我々にとって宇宙人が来た!みたいな感じだろうか。やはりうまく想像ができない。

「小さい大根を買ってここに来なさい」は薩摩弁だと「ちんけでこんをこてこけけ」だそう。薩摩弁が難解すぎて暗号として使われた的な説明をゴールデンカムイで読んだが、納得のわからなさだった。

全体的に、鹿児島での西郷隆盛の人気ぶりがよくわかる施設だった。対して、同じ鹿児島出身の名士、大久保利通への温度感は低く、西郷隆盛のことは「実直で私心がなく愛情豊か」と絶賛なのに、大久保利通へは「有能で清潔な政治家」とどこか冷たい。

最寄りの鹿児島中央駅はにぎわっていた。久々のシティー。なんと観覧車まである。

9月初旬以来の電車移動。フェリーと比べてパソコン作業をしても酔う心配がなく、飛行機と比べて直前までチケットが買えるのが電車の良いところ。気軽で安定している。

乗り換えの南宮崎駅
性善説の無人駅

青島のおうちは陽の雰囲気。サーファーが集まる地域で、会う人会う人浅黒い。

夜ごはんに鹿児島で買ったさつま揚げを食べようと共有スペースに行くと数名が夕飯の準備を進めており、「食べます?」とお声がけいただき、ありがたくご相伴に預かる。ちまちまつまめる酒のアテがたくさんあり、今日もまた焼酎が進んでしまった。

おうちはシェアハウス兼ゲストハウス。シェアハウスはやばい人が1人でも入ってくると一気にマイナスに進んでしまう。じゃあやばい人をどう見分けるかというと、giverとtakerの視点がポイントだという。

その見極めの一つが、空港への送迎を申し出た時の返答。到着時間に加え、「〇時〇分に迎えに来てください」と追加オーダーが来るタイプは、与えてくれる人に対して要求がエスカレートしていく傾向にあるという。

陰陽師のキツネの式神はめちゃくちゃ賢いけど、欲深いがゆえに目の前の欲望に勝てず冷静な判断ができなくなる、というところから着想を得た見極め方法らしい。

他にも、メールのやり取りからやばそうな人に対しては、相手から断らせることが重要で、そのノウハウは女たらしの男から学んだなど、発想が面白い家守さんだった。

デザートのパパイヤ
さつま揚げ

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