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男木島は要リベンジ

今の宿はドミトリーだけど、6人部屋に泊まっているのはわたし1人。昨晩上に人が来たと思ったが、朝確認したらいなかった。夢だろうか。寝言で「ふふふ」と控えめに笑った気もする。誰もいなくてよかった。

今日は暖かそうなので男木島へ行く。桃太郎のお話は鬼ヶ島で鬼を倒しておしまいだけど、元ネタでは鬼ヶ島こと女木島から鬼たちは第二の拠点である男木島に逃亡し、男木島で鬼VS桃太郎の第2回戦が行われたそうな。

とりあえず男木島灯台へ向かう。湘南あたりのフナムシは踏もうとしても素早く逃げられてしまうが、ここのフナムシは動きが遅く、注意して歩いてなお踏み潰しそうになる。人通りが少ないから緊張感がないのだろうか。

良い道
喜びも悲しみも1000キロ

男木島灯台は「日本の灯台50選」に選ばれているらしい。世の中にはいろいろな〇〇選がある。

灯台横には灯台資料館があったが、残念ながら今日はやっていなかった。

ジイの穴が桃太郎と鬼の2回戦が行われた場所らしいので、行ってみる。一応舗装されているものの、なかなかの山道。ところどころ道が消える。

道どこ

展望台までたどり着いたが、ジイの穴がどこにあるかはわからず、絶対に違う場所をジイの穴ということにして去る。ジイの穴は解釈次第でなかなか卑猥な意味合いになる。

ジイの穴ということにした茂み

山道をくだって道路に出たら天気が様変わりしていた。快晴だったのに雨雲が出ており、歩くうちに雨が降ってきた。風も強く、もはや弱めの嵐。

港に着く頃にはそれなりにびちゃびちゃ。到着時に日向ででろーんと寝そべっていた猫も縮こまって雨宿りをしていた。

お店はほとんどやっておらず、小さい島には平日ではなく休日に行くべきだなと新たな教訓を得る。

フェリーの出発時刻まで30分ほど待合所で待機しているうちに再び晴れた。その間、高松在住でちょこちょこ男木島に来るらしい女性がずっと喋り散らかしており、大変やかましかった。

ふと1年前は何をやっていたのだろうとnoteをさかのぼったら、去年の今日は大多府島を歩き回っていた。我ながらよく歩きなさる。

750円

夜は栗林公園の紅葉ライトアップでも観に行こうと思ったが、公園に向かっている最中に寒くて気が変わり、先日街中をうろうろしている時に見 つけ目をつけておいたおでん屋さんに向かう。

カウンター席だけの小さなお店。隣の男性2人組の1人は「苦節7年、子どもができました!」とめでたい報告をしていた。どうやら現在29歳で、今回だめだったら不妊治療をしようとしていたタイミングだったとのこと。

つまり22歳で結婚しているわけで、地方に暮らす彼らがその年齢で7年子どもができないという状況は、東京在住のわたしが想像する以上にキツイものがあったのではと聞き耳を立てながら考えたが、当の本人はあまりそういう雰囲気に気まずさを感じなさそうなタイプだった。部外者が勝手に深刻ぶる弊害もあるよなと心の中で反省する。

店主はおでんダネをおたまで探しており、見ているとなかなかお目当てのおでんダネが見つからないことも多々。「品切れですって言ったのに、お客さんが帰ってから見つかることもよくある」と言っていた。

おでん鍋には仕切りがなく、なぜ仕切らないのか聞いたら「母の代から仕切っていなかったから」とのこと。宝探しみたいな楽しさがありそうだなと思いながら眺める。

お土産くれた

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