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短歌

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みやまが詠んだ短歌をまとめています。たまに都々逸もあります。
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記事一覧

11/12 日記短歌

ふるえる手 午前1時のカラオケの個室でふたり息をひそめる

2022/01/20 日記短歌

‪ウクレレの音はしめったカーテンのなかを光で満たすいきもの‬

10/10 日記短歌 : 休日

日曜日ふんわり暗い夜を抜けてホットサンドで暖を取る朝

5/20 日記短歌:通勤

のろのろと進むあくびの渋滞と 田んぼを駆けるオレンジの点

4/29 日記短歌:お寿司を食べた

 道端で  はためく寿司が目に映る  寿司 あれは寿司 寿司 鮪 寿司  ーーーーーーーー…

3/1 日記俳句:光陰は矢

店頭のひなあられ見て四季を識る

2/28 日記短歌:うるわない年

校庭に授業中だけ降った雪みたいに溶けてしまった2月

2/27 日記都々逸:ティッシュ泥棒

鼻にキスして 目の縁なぞり いつも近くに いる花粉

2/26 日記短歌:夢うつつ

まだ照らさないで やさしく頬を撫でる毛布がやけに心地よいから

2/25 日記短歌:あっちとこっち

輪郭がぼやけた山はこの街が起きる前だけはっきり見える キャンディーの包みの端と端を持ち引…

2/24 日記短歌:空腹と偏見

落ち込んだ心に気づき減っているお腹に気づく ごはん食べよう 怒ってる人は空腹 泣いている…

2/23 日記短歌:静かな学校

前髪を持ち上げた風 人波の消えた校舎の深いため息 進むたび灯る照明 ふりむくと廊下の向こ…

1/1 日記短歌:年越し

ひと切れのりんごが月に変わるころ とおいどこかで鐘がふるえた

12/30 朝短歌:ビスコ 記憶 アイドル

日の出前デスクライトに照らされた一箱 しあわせが5枚入り 本当なら部屋で寝たいし 小松菜も採りたくないけど 祖母は好きだし 数百の目が向かう先 煌めいてレンズを睨む青い明星