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紹介だけで三年フリーランスやってきた私がクライアントを増やした方法を全部公開します

フリーランス界隈のつながりが増えてきたので、「どうやって三年も新卒フリーランスでやってこれたの?」ってよく聞かれるようになりました。私は今フリーランスデザイナーとして三年お仕事してきましたが、デザインの専門学校や美大を卒業した訳ではないので、全ての知識は本とgoogleと失敗から手に入れました。


そんな私がなんとか三年フリーランスをやってきたのも、全ては一度お仕事をくださったクライアントさんが次々にまわりの方を紹介してくださったおかげです。それだけで生活は成り立つようになりましたし、自分から苦手な営業活動をしなくても勝手に仕事が舞い込んでくるようになりました。


もちろんここまでくるのに色々試行錯誤した結果ではありますが、フリーランスを目指す方や今仕事に行き詰まっている方の手助けになれば嬉しいので、私がデザイナー&フリーランス初心者ながらクライアントを増やした方法を全部公開します。無料です。笑


じゃ、早速どうぞ



1:自分の強みを明確にする

クライアントからすれば、この人は何が得意なのか?何ができるのか?なんて最初はわかりません。そこで、独立当時大学生だった私が前面に押し出した自分の強みは「早い!安い!ただしクオリティはそこそこです!デザイン会社には全く敵いません!勉強中です!」ということ。笑

ファーストフードみたいですね。笑

ただこれがクライアントからすればわかりやすかったようで、「とりあえず名刺欲しいけど全然予算ない」みたいな起業家や、小さな飲食店の方にとっても重宝されました。店頭に並ぶ商品や看板、いろいろなもののデザイン性が重視されてきて、「おしゃれであること」が普通になり、それまでよりも「ダサさ」がマイナスに働きはじめたタイミングでした。世間一般の目が肥えてきていたんです。

ちなみにここを明確にしておくと、クライアントが知人に紹介してくれるときも紹介しやすいみたいです。「ある程度いい感じにしてくれて早くて安いデザイナーの知り合いいるよ」って。


2:自分のクライアントのターゲットを見定める

先ほども少し書いたように、どんな仕事をしていて何を必要としている人がクライアントになって欲しいかを見定めることも、私にとっては重要でした。最初は「早い安いそこそこ」で売っていたため、「もっと安くできない?」とか「友達なんだから無料でやってよ」みたいな依頼が殺到し、自分で自分の首を締め続け、めちゃくちゃ忙しいのに全然お金ないみたいな悲劇が起こりました。その代わりその時代にがむしゃらにつくりまくった経験は今とてつもない財産になっているので、無駄とは思っていません。ただ、忙しすぎて睡眠時間削ったりごはん食べなかったりして、最終的にぶっ倒れたので、自分の仕事を見直すことにしました。

楽しく仕事をしたいなあと思える、クライアント像を想像してみることにしました。

「プライベートでも仲良くしたい人」

「値切らない人」

「レスが早い人」

の三つに決めました。そしてそれを決めたあとから、そこに含まれないクライアントさんは少しずつ減っていき、今一緒にお仕事させてくださっているクライアントさんは上に当てはまる方々ばかりです。独立当初と比べると、今は最高に楽しくお仕事させてもらっています。


3:クライアントからの満足度をあげるために全力を尽くす

できることは本当になんでもやりました。例えば、のぼりを依頼されたらポールと注水台も一緒に発注しましょうか?のような細かい気遣いはもちろん、やっぱり青がいい!という全ての色組みが根源から覆るような依頼もできる部分までは応え、さらにその意図がもし「ちょっと爽やかな感じがいい」ということであれば黄色やオレンジなども組み合わせて、こっちでも爽やかで明るい感じになりますがどうですか?と提案してみたり。

チラシをつくりたい!という要望であればそもそもそのチラシを手にする人が本当にターゲットなのかという部分から一緒に考えて、場合によってはSNS広告を勧めたりもしています。

アーティストさんのグッズを制作するときは、そもそものコンセプトから一緒に考えて、お客さんの層と原価を考慮してグッズのラインナップを一緒に考えるところからはじめます。

デザイナーと一言に言っても仕事は多種多様で、だからこそやりがいを感じています。頼まれたものを頼まれた通りに制作するのではなく、どうしてクライアントがそれをほしがっているのか、それを作ることによってどういった効果があるのか、他に必要なものはないか、どうしたらもっと満足してもらえるか、は常に考えています。


4:顔を合わせる回数を増やす

クライアントとのやりとりは基本的にLINEかメールになりますが、積極的に機会をつくって会いに行く努力をしています。というのも、やっぱり文面だけでは伝わりきらないニュアンスを汲み取る必要がある、ということと、信頼関係の構築のために顔を合わせることの重要性をすごく感じているからです。何かトラブルが起こったときも、一度も会ったことのない相手より月に一度は顔を合わせている相手のほうが解決しやすくなるのではないでしょうか?もし仕事上でトラブルが起こって謝りに行くときも、その時だけ訪問するより前々から何度かお会いしてきた方のほうがスムーズに進みやすいと感じています。

親密度をポイント計算すると、メールなどの文面が1、電話が2、直接会って話すが5 と換算できるそうです。つまり、5回メールでやりとりするのと同じくらいの親密度は一度会えば一瞬で築けるということです。

ずっと仲良しの友達ではない関係だからこそ、ちょっとしたことでも「顔を合わせる」ことは意識してきました。例えば、打ち合わせで近くに寄ったので〜などの理由をつけてはちょくちょくクライアントのお店や会社に遊びに行っています。そんな時私は「先月旅してたので」と旅をもっともらしい理由に添えてお土産を持っていきます。とりあえずの菓子折りとかよりもよっぽど喜んでもらえて、私も仕事に繋がって、良いことづくしです。


5:一度失った信頼は簡単に取り戻せないと胸に刻む

例えば、ミスしてしまったとか、ちょっと返事が遅れてしまったとか、仕事が中途半端になってしまったとか、誰にでもある経験だと思います。ただ、個人で仕事をしていく上では会社という後ろ盾はないので、自分自身についてくる信頼が全ての仕事の基礎になります。

時間を守るとか、期日に必ず納品するとか、レスを早くするとか、当たり前のことは当たり前にきちんと積み上げていかなければいけません。それが最終的に自分への信頼につながってくるからです。

どうしようもない理由があったとしても、一度失った信頼を取り戻すのは決して簡単ではありません。あなただからお願いしたい!という理由で仕事をくれるクライアントがほとんどなので、その期待に応えるためにはどんな理由であれ信頼を失う行動は仕事を失うことであると胸に刻む必要があります。

もし何かうまく行かなくなったときは、それが信頼をなくすことにつながらないように全力でフォローしないといけません。たとえ赤字になったとしても、今後の信頼関係の維持に比べたら大したことはありません。自分の顔が自分の仕事に直接繋がっていることを絶対に忘れてはいけないと思っています。


6:感謝を忘れない

もうこれは仕事だけでなくて人間関係全般に言えることだし、当たり前のことなのですが、でもついつい忘れがちになってしまうことです。仕事をくださるクライアントのおかげで、たまに私は旅に出ることもできるし、友達と美味しいご飯を食べに行くこともできるし、会社に所属しなくても好きな仕事を選んで生きていくことができています。

例えばいつもお世話になっているクライアントさんに新しい仕事を紹介してもらったら、その仕事が完了した段階で納品物の写真と一緒にお礼のメールを送るようにしています。紹介してくださったおかげでこんなものをつくることができました!ありがとうございます!といった感じです。

自分を頼ってくれるクライアントさんがいなければ、私は今の生活を変えざるを得ないので、旅先でも自由に仕事ができる環境に感謝しているし、さらに私の手がいっぱいになったときにそっと助けてくれる仕事仲間にも、とってもとっても感謝しています。優しい心で周りに感謝しつつ、高め合いながら生きていけたら最高だなと思っています。




以上、私が3年新卒フリーランスとして生きてきて、失敗しながら学んだ大切なことでした。まわりのみなさんのおかげで、今日も楽しく生きています。このnoteが仕事をしている全ての人のために何か役に立てば嬉しいです。読んでくださってありがとうございました!

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