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21 発酵文化人類学

今回はこの本です。
小倉ヒラク著 の「発酵文化人類学」
僕はよく青山ブックセンターに立ち寄ります。
そこの入り口近くにいっつも置いてある本があります。
それがこの本です。

今回、偶然Kindle Unlimitedに含まれていたので購入しました。
表紙なんか見ても、なんか小難しそうではあります。
まだ途中までです。
4章まで読みました。

     〜〜個人的な見どころ〜〜

 ①軽っ。
いつもね。青山ブックセンターで見かける本。
発酵に興味はあるんですが、文化、人類学。
なんか大仰だなって思って。
スルーしてたんです。

表紙もね。なんかちょっと堅い雰囲気じゃないですか。
今考えると、立ち読みすらしなかったですね。
表紙、タイトルのダブルフィールドに、キレイに弾き返されてました。

読んでみると…。
うぁ。なんか軽い。
いきなり作者の自己主張がすごい。

確かに、こういう作品だと、作者が何者で、発酵文化人類学って何なのか、説明が必要なのはわかりますが、こんなにも軽いタッチで、ウェイ的なノリで紹介されたら…。

逆に軽すぎて読むの止そうかと思いました 笑。

ただ、やっぱりその軽さのおかげでわかりやすい内容になっています。
本当にタイトルと表紙と中身がここまでバラバラなのは珍しいですね。

 ②ワインがイエスの血液なわけ。
そう。発酵って不思議なんですよね。
微生物がさまざまな有機物を分解し、新しい物質を生成するプロセス。
なぜ、ある微生物は、ある有機物を分解し、ある物質を作り出すのか?
この過程が、当たり前ですがまだ謎でして。

想像力が広がる分野です。
かの名作SF「プロジェクト・ヘイル・メアリー」も、微生物が太陽の光を分解し、赤外線だったかな?あまり意味のない物質を作り出して、人類を滅亡寸前に追い込みましたしね。

一般的には微生物が糖分がアルコールや乳酸に変換されるのが発酵の代表選手です。
今でこそ原理はわかって一般的ですが、昔はなんか意味がわからなかったでしょうね。
なんか、お米ほったらかしてたら酒ができるとか。
ぶどうがなぜかワインになるとか。
パンもそうですよね。
謎すぎるし、誰が完成させていったんでしょうね。
ワインとか酒とか。

昔の人も、なんでかわからんけどそうなる!
まさに奇跡やん!って感じで。

なのでワインはキリストの血だっておっしゃってたりするんですよね。
作品にも書いてますが、日本でも酒の2面性について語ってたりしてて興味深いです。

 ③数の暴力。
発酵🟰微生物の仕業。
なので、発酵について語るには、微生物について語ることになります。
10年くらいかな。それくらい前の作品に、腸に何兆もの菌がいるって本があります。
「あなたの体は9割が細菌」って本です。

この本は自分の中ではかなりの名著でして。
腸内細菌って大事ってなって、よくヤクルトを飲んだもんです。あとは食物繊維かな。これを摂るのを心がけてましたよ。

そう。微生物って、圧倒的に小さいですが、圧倒的に多いんですよね。
数の暴力ってのは、わりとどんな事にも当てはまるので、こんなにも数が多い微生物こそ地球の支配者では?
って話も出てきてます。

正直、かなり「確かに!」ってなるお話でしたので、読んでみてほしいです。
先ほどの「あなたの体は9割が細菌」って本にも書いてました。
地球ではなく、あなたの体の支配者って感じですが。

例えば、自閉症の多くは…。それこそ早いうちにですが、腸内細菌の環境を変えることで改善されることが多いようです。
子供、3歳くらいまででしたかね。
いろんな所へ行って、いろんな微生物に触れた方がいいって話もよく聞きます。

都会とか観光地とかではなくて、特に動物園とか、自然がある所ですね。いろんな微生物がいる所です。
自分自身、頑張って子供を連れて行こうと思います。

あと、微生物が侮りがたい代表格が冬虫夏草で。
あれって菌が蟻に取り憑いて、最後の方は行動を支配して自分が育ちやすい所へ移動させるんですよね。
怖いです。
あと、聞いた話ですと、性病にかかると、無性に性行為がしたくなるようです。
ウイルスが繁殖したいために…。
こちら、あくまで聞いた話ですが…。


     〜〜まとめ、雑記〜〜

微生物から広がるお話たちが面白いです。
発酵を作るプロセスなんかでも、前提からお話してくれて助かります。

発酵食品がなぜ長持ちするか?
ってそもそも論から説明してくれますし。
作中に書かれてる腐敗を防ぐ4つの知恵なんかはリアルに実生活で役立つと思います。

全て余計な微生物が入りこまないようにする手法で。
簡単に書くと、
①発酵菌でバリアする。
②砂糖、塩漬け (浸透圧で黴菌防ぐ)
③高濃度のアルコールづけ
④酸性、アルカリ性のコントロール。
(強い酸性、強いアルカリ性で黴菌を防ぐ)

シンプルだし、言われりゃ知ってる!って事ですが。
やっぱりタメになります。
役に立つか立たないかで、黴菌かそうでないかが決まるというぶっちゃけ具合も面白いです。

まだ途中ですが、色々示唆に富んでます。
最後まで読んで、色々学んだことを書いていきたいなと。
では、また。

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