「中根すあま」さんの記事でホッコリ

カワイイ!!!!!

露悪趣味をキャラクターとしてnoteをしたためている私だが、つい「素直なオバサン」の部分を露出してしまい恥ずかしい限りである。筆者はどうやら女子高生芸人さんであるようだが、私が高校生のとき、こういう感覚、無かった。廃刊になったガロ収集と戸川純のエンドレスリピート、死体写真集の収集など厨2感溢れる行動こそ容姿向上の1億倍カッコイイと思っていたからである。とはいえ、大学入学とともにアイプチを始め、ただでさえ分厚い瞼がほぼ開いていない上「目ヤニついてるよ」と指摘される量の二重のりをカピカピに付着させて通学していたため、単に大学デビューダサ坊だったともいえる。

そんなことはどうでもいい。通学電車の中で堂々と『るろうに剣心』の斎藤×左之助本を読んでいた私はともかく、大半の10代女子は自分のルックスを気にかける。2019年現在に至っては化粧及び整形技術も向上し、顔面加工アプリの進化もめざましい。胃もたれしそうな数の美少女がSNSのタイムラインに流れてくるなか、特に今の10代女子は前髪とかを常に気にしていて可哀想なくらいである。醜形恐怖とまではいかないまでも、自分の容貌を不必要なまでに気にする女の子、増えたと思う。

上記の記事の筆者ちゃんもそのひとりだ。しかし、記事内容を読む限り、そんなに緊迫した危機感を抱いている子ではないように思った。

それこそ10代のうちから醜形恐怖を拗らせてパパ活や性産業に手を出し、整形費用を貯めて顔面改造するも満足できずに次々と高Sクリニックの門を叩く少女も多いと聞く。しかし、すあま嬢(語感美味しそう)のこの記事にはそういった危なげな様子がなく、ポジティブな話運びをしていて好感を持ったし、「変顔ができない」という悩みにも非常に無邪気な自意識を感じた。上記のように、風俗で金を作って整形を繰り返すような「闇堕ち」はしないだろうなと勝手に思う。私自身は整形肯定派であるし「その為に自分の体を使って何が悪いのか、それで救われる子も多いだろう」という持論だが、たぶんすあまちゃんは「しない」と思う。

闇堕ちする子としない子の差、それはおおむね「自己肯定能力」だ。彼女の文章の、その無邪気な自恃からは、お父さんお母さんに愛されて育ったんだなァみたいな、心温まるいとおしさを感じる。これを褒め言葉として受け取ってもらえるかどうかはわからないが、アーティストを目指す女子高生としてとても健全に、順当に育っているように見えた。もし私に高校生の息子がいて、こんな娘を彼女として連れてきたらヤバイ。速攻でハーブスのケーキを買いに行き振る舞ってしまう。

むしろ娘だったら尚コイサーだ。リアル『こんな娘がいたら僕はもう…!』である。今、筆者ちゃん(読んでくれているかどうかわからないが)をはじめとする数少ない読者諸君の頭の上に巨大なクエスチョンマークが現れた事と思うが、「書きたかったものは書きたかったんだからしょうがないっ!」ジェネレーションギャップを敢えて前面に押し出していくスタイルだ。

とはいえ、知らん女に勝手に「親戚のババア」みたいな目で見られる恐怖たるや想像を絶するため、この記事はこの辺でやめておこう。

ちなみに私も元々芸人業を営んでいたが、時期が被らなかったのかライブが被らなかったのか、私が楽屋ではリアル『私は貝になりたい』だったからなのかわからないが、彼女と直接話したことはない。この記事を読んでいるお客さんまたは芸人さんで、すあまちゃん気分を害してたよという情報を得た方がいたら、代わりに謝罪しておいてほしい。ババアはJKが眩しすぎてたぶん「銭」とかを介さないとお話ができない。

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