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なつくまエッセイ【ゼンマイじかけのシンビジューム】

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こちらはエッセイのコーナー。シンビジュームは可憐なのに、よくみると毒々しいランの一種です。
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#文章

あいかわらずな、わたしら。

子どもの頃は、文章が頭と一体だった。 大人になるにつれて、さまざまな管がふくざつに絡み合い、文章と頭が乖離した。 そしてライターとなった。乖離していても、うんうんうなりながらなんとか文章を紡いでいく。ていねいに、生暖かい息を吹きかけながら。 最近になって、頭と文章がつながってきた。たよりない糸かもしれないけれど、そのような気がするのだ。 たとえ仕事用の文章でも、書いている時はその世界に行ける。脳内で冒険した数だけ、頭の中に道ができていくのだろう。一年前までは袋小路だっ