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卒業式に思う

68名の巣立ち

 昨日は卒業式でした。
68名の子ども達が晴れ晴れした表情で巣立っていきました。
私が彼らが1年生の時に異動してきたので、まさに彼らとともに6年間をすごしてきました。直接担任をした学年ではありませんでしたが、色々な場面で関わることが多く、無事卒業を迎えられたことを本当にうれしく思っています。

大切なのは「自己決定」

この日を迎えるまで色々なことがありました。
卒業式の練習に参加できにくかった子がいて当日どうなるかと心配しました。

私も彼に何度も説得をしたり、話をしてきました。いよいよ卒業式目前には教室に入れなくなり、別室で過ごしました。落ち着かなくてあちこち歩き回り、会話もできないくらいでした。
はじめは教室に行くように促していましたが、それをすると余計に悪化すると思い、彼のペースで過ごすようにしました。
私は無理にみんなと一緒に参加できなくてもいいということ、だからといってそれは恥ずべきことではなく、最後は自分で決めたらいいということを伝えました。
担任の先生は無理かもしれないと思いながらも証書授与の練習を時間を見つけてマンツーマンでされていました。
前日には欠席して、半ばあきらめていたのですが当日は何事もなかったかのようにスムーズに参加し、いい表情で卒業をしていきました。

その子は最後の最後で「みんなと参加する」ことを選択しました。
その「自己決定」をすることが実は一番大事なんだと感じました。

その子にとっての自己決定は自信につながったにちがいありません。
きっとこれからの人生で今回の経験が生きてくると信じています。
本人の背中を押したのは、きっと先生の熱意だったり、保護者の願いだったり、友達の力だったりするのだと思います。

その子に寄り添いながら機が熟すことを信じて待つことの大切さを彼に教わりました。



最近、なんとなく「卒業=別れ=悲しい」という感じが薄らいできているように感じていました。むしろ早く中学校に行きたいと思っている子も少なくないように思います。
教師の方が子ども達への思い入れが強く、当の子ども達は
担任と先生との信頼関係が強固で、少し担任をうらやましくも思いました。
やっぱり担任で子どもは変わると思います。

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