帰り道(解説ver.)

「帰り道」の解説バージョンです。
この「帰り道」は、ふと思いついた女子高生ベースの小説です。
解説バージョンも書こうと思い、書きました。

午後5時15分。
門限5時を破って、田中みさきは学校を出た。
(門限5時の厳しい学校なんですな。)
彼の母はすでに他界し、父は病気持ちで、朝から晩まで彼の看病をしなくてはならなかった。
みさきは母のことを思い出し、思いっきり泣いた。
涙で口紅が落ちてしまい、鞄の中に口紅もなかったので、
彼は口紅の代わりに、仕方なく口に食紅を塗った。
(ここの節を読むときは、「なんで食紅持ってんの?」とか責めるのではなく、「この人はいつも、もしくはたまたま、偶然食紅を持っていただけ」と受け止めてあげましょう。
理科の実験で使ったのかもしれません。
ちなみにこのフレーズは昔僕が書いた漫画にあったものです。)
いつもの口紅と感覚が違うけど、それでいい。
急にいつもの感覚から開放された気がした。
(そうでしょうね。
なにせ食紅ですからw)
父を思い出し、坂道を駆け込むと、電柱にぶつかり鼻血が出る。
しかしめげずに坂道を走った。
(よくあるドラマ系展開です。想像しながら読んだら草生えますw)
「この世に危険ではなく、なおかつ泣けないものは無し」
(この小説唯一のこのセリフは、「赤毛のアン」の最後のフレーズをイメージしました)
みさきは自分の家の前で格子戸に顔をすすりつけ、そっとつぶやいた。
(これも「赤毛のアン」です。
「格子戸に顔をすすりつけ〜」はオリジナルです)

最後まで読んでくれてありがとうございました!

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