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差別を学び差別をやめる

昨日は京都宇治市の「ウトロ平和祈念館」に行ってきました。「朝鮮人強制連行」の作者である外村大先生による学習会「日韓・日朝の歴史の葛藤と和解を考える」に参加させて頂きとても充実した時間でした。うつ病で1人で遠出することが困難だったのですが、カウンセリングによる体調の好転で、頑張って行きました。京都に土地勘がなく、たどり着けるかも不安でした。
BTSにハマり本格的に韓国の歴史や文化を知ろう、日韓の問題を深く知ろうと思い立って、コロナ禍を超えてきてようやくたどり着けたのです。

うつ病になって世界がひっくり返ったんです。
私は社会的弱者となりました、働けなくなった。
結婚しましたが子供を産んでません、もう38歳、これから産むこともできません。精神疾患者が差別されること、専業主婦が叩かれること。
弱い立場になってようやく分かり、微力ながら
「あらゆる差別に反抗する」と決意しました。
振り返ると私の人生の中に「差別」はすぐ隣にありました。部落の隣町で育ったんです。
食肉産業に携わる人達が街の辺境においやられ、差別されていることを知った時は腹が立ちました。
「みんなお肉食べておいしいっていう癖に、なんでお肉さばく人を差別するの?」と。
祖父母、父は部落を差別する側でした。
私は差別者の家で生まれ育った訳です。
今となっては部落も拓けて昔から住んでいる者でないと差別があったことを知らない人が多くなったと思います。
こういう経緯があり差別というのを知ってるので、差別について敏感に考える方でした。

在日韓国人差別を知った時は怒りを覚えました。
同じ人間やん、何が違うの?
忘れられないことがあります、今でも思い出すと腹が立ちます。とあるファミリーレストランで、大学生ぐらいの男が声高に言ってたんです。

「その子、めっちゃかわいいねんけど、在日韓国人やねん。外国人やからちょっと引くっていうか」

本当に大きな声でした。何が引くねん。ど阿呆!
とせっかく美味しいパスタを食べたのに気分が悪くなりました。トラブルになること必須で、今の私なら面と向かって注意したと思います。
その時はできなかった。

私自身がなぜ在日韓国人が差別されるのか、何がいけないのか、ぼんやりとしか知らなかったから。

まずは知ることが大事だ。
そう気づきました。
差別の背景は複雑です。差別をなくすことはとても困難かもしれません。
これはどんな差別でも言えますが、差別されている人が「差別をやめて!」と戦っているのをみて「頑張って」と応援するのではなく、

共に戦うことが大事だと思います。
在日韓国人差別は自分が生きている国で起きていることなんだから。

私は学もなく、社会経験も乏しい主婦でしかありません。そんな自分でも出来ることをやっていく。
それが、これからの目標です。

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