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日本お米ばなし vol.20 食文化編「ブランド米は日本のお米だけじゃない?」

Natural Farmingは、お米の専門家である「五ツ星お米マイスター」のいるお店です。
お米が大好きな私たちがお届けする【 日本お米ばなし】ぜひご覧ください。

日本お米ばなし vol.20 食文化編「ブランド米は日本のお米だけじゃない?」

皆さんは、お気に入りのブランド米はありますか?日本では、お米は品種やブランド名で売買される数少ない農産物のひとつです。
有名なもので「コシヒカリ」「あきたこまち」「ササニキシ」などがあります。このようなブランド米は日本のお米だけなのでしょうか?
そこで今回は、「外国産のブランド米」についてご紹介したいと思います。

ジャスミンライス

香り米とも呼ばれるジャスミンライスは、甘い香りとほのかな甘みが特徴のタイ米です。大手米穀商社が輸入と拡販を行い、今ではよく知られた外国米のひとつとなっています。
ジャスミンライスは、Khao Dawk Mali 105(KDML105)という品種名があり、1945年にタイのチョンブリー県で発見された香り米の中から選別されたもので、タイ米の中でも最高級とされています。
タイ米なので、細長い形をしており、カレーやガパオライスなどのタイで一般的に食べられる料理との相性が良いため、近年のパクチーブームとも相まって本格的なタイ料理を楽しみたい方に受け入れられています。

カルローズ

日本で一般的に食べられているお米はジャポニカ米という短粒種です。ジャポニカ米の生産量は中国が最も多いのですが、輸出ではアメリカのカリフォルニア州がジャポニカ米最大の輸出地として世界で認識されています。
カリフォルニア州は、短粒種のほかに中粒種米の産地でもあり、これらのお米が欧米諸国の日本食ブームを支えている面もあります。
USAライス連合会が普及に努めている中粒種米が「カルローズ」です。
欧米でのお米は、野菜感覚で湯がいてサラダとしての食べ方が普及していることから、フレンチやイタリアンでのライスサラダのメニュー提案で普及活動を行なっているようです。

引用:USAライス連合会HP

まとめ

その地域で食べられているお米を使った料理やお米の種類に合った調理方法などによって、日本米以外の需要も存在していることがわかりました。
香り米としては、ジャスミンライスのほかにバスマティライスもあります。また、リゾットに適したカルナローリなど、海外のお米についても興味が湧いてきますね!

おわりに
日本でのお米の消費量が減り、美味しいからもっと輸出をすれば良いという声などが聞かれますが、国内と海外では食味の好みや食べ方が異るため、そう安易にはできないことにも気づいたかもしれません。
アメリカのお米の歴史はまだ300年ほどなので、これからどのように発展を遂げていくのかも気になります。


参考文献:再発見!コメの魅力「お米の未来」2023.4.12初版発行/日本食糧新聞社

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