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縁側に憧れて150軒みた私が縁側のある家を建てる話

そういえば、縁側好きかも

ずっと昔から意識して好きだったわけでもないし、実家や祖父母の家もそういう家じゃない。

だけど、ドラマや映画に出てくる縁側でスイカを食べたり、ビールを飲んだり、線香花火をしているシーンが出れば、日本らしくていいなぁなんて思うことはあった。

それが2013年、たまたま偕楽園の縁側でぼーっと座っていたら、ふと「縁側っていいなぁ」と改めて思うきっかけがあった。

そこから私は、縁側に癒しを求めて、都内の古民家を探し始める。せっかく行くなら写真も撮って、情報を共有しよう。それが縁側だけに特化した情報サイト「縁側なび」の立ち上げた経緯。

そこから私はことあるごとに縁側を絡めていくようになる。

古民家で結婚式をしたり、縁側のある家に住んでいる人を取材して、「縁側くらし」という冊子を作ったり、家族写真も縁側で撮るようになった。

東京にいて叶えられないなら引越すしかない

縁側のある家に住みたい、それがずっと憧れで夢だった。そして、それを夫も叶えてあげたいと言ってくれていた。

肩書きを縁側愛好家と名乗り、ニックネームも「縁側ちゃん」。そうすると、だいたいの人には「お家にも縁側があるんですか?」なんて聞かれる。

「実はなくて、縁側のある家、憧れてるんですよね〜」

縁側の魅力を伝えたいと思っている人が、縁側のある家に住んでいないなんて。なんて説得力ないのだろう…と自分の活動に矛盾があるのではないかといつの頃からか思うようになっていた。

だけど、東京にいると叶いそうもない。だったらまずは自分が叶えられそうな地域に引越すしかないと思い、鎌倉という土地を選んだ。

古民家物件の内見で気付いてしまったこと

引越すにあたり、もちろん古民家も見ていたけれど、私が150軒も縁側をみてきているがゆえに目が肥えてしまって縁側への目標が高かった。せっかく住むならL型の縁側がいい。

それに付け加えて、現代のライフスタイルに合う古民家はない。今の家は、キッチンが中心のリビングダイニングが主流。古民家は水回りが部屋の北側や端にあることが多い。家は水に弱いから。

だから古民家は好きだけど、主婦的導線が時代錯誤していて住むには厳しいと感じていた。あと、寒いから現代人的に耐えられる気がしなかった。

古民家に住むよりは、まずは鎌倉に引越してみよう。それから夢をどう叶えられるか考えていけばいいと思った。古民家リノベという選択肢もあるし。だから借りたのは縁側のない普通の一軒家だった。

縁側のある家を建てればいいんだ!

借りている家が定期借家2年。2020年3月末までの契約。引越してきて半年で、家を建てる場合、土地探しをしなければならないというタイムリミットもあって、次の家のことを考えなければならなかった。

引き続き賃貸を借りるという選択肢は住んで半年でなくなっていた。その理由は次回。

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Twitter(@natsumi_285)でも #縁側ハウス で現在進行形のことや家づくりのことをツイートしていきます。ぜひそちらと一緒に追っていただけると嬉しいです。


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