見出し画像

アドラー心理学でいうところの”課題の分離”が上手なドイツ人

もうすぐ2月も終わり。2024年、なんだかあっという間。(毎年、言ってるフレーズだが)

以前の記事を読んでくださった方は、ご存知かもしれないが今のところ、この2ヶ月の間にKindle Unlimitedで読み終えた本の数は、15冊。
残り1ヶ月、時間を見つけて、さらに読み進めていきたい。

私はいつも、自分の気に入ったフレーズや覚えておきたいこと・何度も読み返して自分の心に留めておきたいことなどをメモしながら本を読み進めている。
そのため、1冊を読み終えるのに少し時間がかかるが、そのメモを見返すことで、本の内容を覚えておけるし、本から学んだことを自分の生活、人生に活かせている気がする。

今まで、すでに何冊かの自己啓発・心理学系の本を読んできたが、タイトル、著者は違えど、そのほとんど(全てと言ってもいいかもしれない)の本の中に書かれていることは一緒だ。
アドラー心理学に基づいていたり、いかに正しい”習慣”を持つことが心身の健康を維持するのに大切かが重要になってくる、ということについて書かれている。

(余談:すでにKindle Unlimitedで読んだ本の中に、「反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」 / 草薙龍瞬」というのがあり、わかりやすく濃い内容で1冊にまとめられていた。同じような内容の本を何度も読んでしまうクセをこれで辞められそうだ。)


日本で様々な人間関係についての本、悩んだ時に読むべき本、日常生活に役立つ本などが書店で多く並ぶ中、自分のメモを見返していて、ドイツ人は本で読まなくても、こういった本に書かれていることを自然に実践、習慣にしているな、と気づいた。

ドイツ人にならって、ここで毎日が少しでも楽になる生き方をみてみたいと思う。


1. 散歩が好きなドイツ人

ドイツ在住の方はご存知だろうが、日曜日はドイツの街はとても静かになる。いくつかのカフェやレストランは営業しているが、服屋さんや雑貨屋さん、スーパーマーケットでさえ、日曜日は営業していない。
そんな日曜日に、ドイツ人が必ずといっていいほどするのが、「散歩」だ。

散歩というと、なんてことのないもののように感じるが、思い返してみてほしい。予定がない日、つい家でNetflixをだらだら見てしまったり、漫画を読んで、家でごろごろしていないだろうか。

多くの本に書かれている内容の一つに、この散歩がある。気分転換、脳の覚醒のために散歩すること自体を推奨している本もあれば、外に出て、新しい”世界”をみることで季節を感じたり、自分の人生に新たな発見を与えてくれることを目的とする。

”いつもと違う道を歩く、普段とは違うものを買う、見知らぬ店に入る。どんなささいなことでもいい。日々の生活の中に「初めて」を取り入れなさい。人間は、未知なるものにこそ喜びを見出す存在であることを実感するのだ。”

夢をかなえるゾウ0〜ガネーシャと夢を食べるバク〜


散歩をすることは、やる気を出すこと、気分を変えることにも効果がある。

”やり始めないと、やる気は出ません。脳の側坐核が活動するとやる気が出るのですが、側坐核は、何かをやり始めないと活動しないので。”

ぼくたちは、習慣でできている。

”感情を変えたいときは、感情をどうにかしようとするのではなくて、行動を変えてみる。”

スゴい早起き

ドイツ人が私たち人間の脳の側坐核を意識して、散歩をしているかまでは不明だが、彼らが自然と習慣にしているこの散歩が心身の健康を維持するのに役立っていることは確かだ。


2. 日向と共に

散歩に関連して、ドイツ人が好きなことは、日光浴、日向ぼっこだ。
天気の良い日に、散歩をしていると100%と言っていいほど、日向に集まるドイツ人を見かける。

建物の影で日陰になっているところは上手に避けて、まるで猫が日向で寝転がっているように、ドイツ人も日向に集まっている。
大きな広場で、太陽の光が当たるところだけに人が集まっているのを見るのは面白い。日向の場所に合わせて、移動していく人を見かけたこともある。

友達同士で会話を楽しむ人。
家族でピクニックをしている人。
一人で読書をしている人。

アジアでは美白文化が根付いているが、ドイツでは健康的に日焼けをしている人の方が良いとされる考え方もある。
太陽の光を浴びることは、脳の覚醒にも良いとされている。
みんな、太陽に感謝して、太陽の暖かみを全身で感じている。


3. 一歩、外に出れば。

人間関係に関する本でよく用いられているアドラー心理学。
「課題の分離」という言葉を聞いたことがある人がいるかもしれない。

”「課題の分離」とは、「他人の課題に介入しないこと」、そして「自分の課題に他人を介入させないこと」と考える思考法です。 これは、「人間関係のトラブルは、“自分の課題”と“他人の課題”がごちゃまぜになっている状態から引き起こされる」とするアドラー心理学に基づいた考え方です。”

Goodle

人種を問わず、人間関係の構築やトラブル、問題解決については誰にでもつきものだと思う。
だからこそ、日本で、または世界中で人間関係にまつわる本が販売されている。

ドイツ人(もちろん全員ではないだろうが)は、この課題の分離が上手なように思う。

日本人の私の場合。
もし、職場での人間関係においてストレスを感じている場合、そのストレスや悩みを職場を出てからのプライベートの時間にでも持ち込んでしまう。

「なんであんな風に人のことを言えるのだろうか」
「いつもネガティブなことを言っているなあ」
「どうして、あんな態度をするんだろう」

など、よくよく考えてみれば、自分の問題ではないのに、それをまるで自分のことかのようにストレスへと変換してしまう
それは自分(わたし)の課題ではなく、その人(当人)の課題なのだ。

ドイツ人の彼の場合。
職場であったことは、就業時間を終えて、一歩、職場の外に出たら、それはもう終わったこと、として捉えている。
不親切なお客さんがいたことも、同僚の態度が今日はあまり良くなかったことも、それはもう過ぎ去ったことであり、彼のプライベートには関係のないこと、として割り切るのだ

頭でわかっていても、空気を読む日本人、行間を読む日本人には、この課題の分離を実践するには少し難しいように感じる。

しかし、上述した通り、意識を変えることが難しくても、行動を変える、という点で、ドイツ人は散歩に出かけたり、親しい人たちとコーヒーを飲んだり、ケーキを食べたりして、カフェタイムを楽しんでいる。頭を切り替えている。
"行動"を伴うことで、無意識のうちに、課題の分離を行なっているのだ。


日本人は、人間関係にまつわるいろんなことを考えすぎなのかもしれない。

さあ、今日は土曜日。週の最後の出勤日だ。
もしもストレスに感じることがあっても、明日は散歩をして気分転換をしよう。







ありがとうございます! サポートをいただいた際には、新しい人生経験のために使わせていただきます♪ 経験は人生の糧!何事もポジティブに、前向きに・・・:)