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洗濯機の選択期。続編

電気、電子関係のデバイスを扱う仕事についている人ならこの匂いはなじみがあるだろう。でも、嗅ぎたく無い。
プリント基板にある部品が焼けて焦げた独特の異臭・・・・。
私も仕事の現場で何度かこの匂いに出会ったことがある。
この匂いは好ましくない状況といつもセットだ。
人間の刺激は感情とセットで記憶される、いわゆるアンカリングだ。
汗臭い匂いを嗅ぐと夏の部室を思い出す。
火薬の匂いは花火を思い出す。

電源を入れると同時に抵抗がパン!と音を発し、小さい火花が上がる、紫色の煙が上がる。ほとんど同時にその匂いがした。

この匂いは私の失敗の経験に紐付いているようだ。

アンカリングは人間の本能の部分にあるちょっと原始的な記憶のメカニズムだと思う。
自分に対して良いことを及ぼす外的刺激なのか?
あるいは悪いことを及ぼす外的刺激なのか?
を記憶することは、生きる(生存)するために必要な情報だ。
人間をデザインする時に神様がこの記憶機能をインストールしたんだと思う。

洗濯機の話をするつもりだったがまた脱線してしまった。
以前はこんなnoteを書いてこんな横道にそれたら混乱して軌道修正を試みたのだが、思考錯誤の結果「下書き保存」され、noteのクラウドのHDDの肥やしになっていた。(HDDの肥やしは変だなぁ・・・)

話を洗濯機に戻す、いや初めから洗濯機の話はしていないだが・・・・
以前大きな音を立てる洗濯機のことを書いた。

4月7日。
ひときは大きな音となる。
といってもイメージがつかないかも知れないのですが、
爆音。脱衣所に暴走族のオートバイが止まって空吹かししてる感じ。
「もうヤメて!」と言いたくなるような音。
と同時に、例の匂いが・・・・・

液晶表示はエラーメッセージ

F25

エラーメッセージを調べるまでもなく本能的に異常を感じコンセントを抜く。


4月8日。
今日と明日が晴れなのだ、この機会を逃すと・・・嫁の願いが叶えばと思い、コンセントを差し込む。
数秘のDとSに11がある嫁は不思議な力がある、不可能だと思ったことができたり、こんな大変なことと思うことをいとも簡単に成し遂げたりする。
今回もその力が発揮されるのでは?
う!動いた。でも爆音はするけど、今回で最期となるかもしれない洗濯に願いを託す。

給水は完了した。これからモーターが回転する。というところで停止。
あの例の匂いとともにF25。
せめて脱水できれば近くのコインランドリーに持ち込んで再洗濯できるのだが・・・
コンセントを抜く、蓋を開けようとするがロックが解除できない。
ここで最悪のシナリオが頭をよぎる。
このまま、蓋が開かず、中に入った水も抜けないとなるとそのためだけにメーカーのサービスマンを出張させることになる。
それだけは避けたい。絶対避けたい。

希望を託して再度コンセントを入れる。
脱水。スタート。の順にボタンを押す。
水が抜ける音がする。
モーターは・・・・回らず。爆音もしない。あの例の匂いとともにF25。
あきらめた。完全にあきらめた。人間あきらめが必要なときもある。
コンセントを抜く。
蓋のロックを解除するため、再びコンセントをいれる。
蓋が開いた!不謹慎な感情だがなんでこんなに嬉しいのかよくわからん。
ぐしょぐしょになった洗濯物を手で絞る。
握力がなくなるが、洗濯物はまだ沢山残っている。

4月10日。
現在の洗濯機の図面と現場(脱衣場)の図面を会社の昼休みに書いた。

これで収まるかどうか確認できる

ドラム式か縦型が悩んだが、ドラム型の場合は、正面に広いスペースが必要なので、我が家の場合お風呂の入り口に干渉するので洗濯物の出し入れがしずらいので却下となった。現在の洗濯機の能力は洗濯10k、乾燥6k。同等の性能よりグレードを下げるとストレスが増すので洗濯10kはマストの条件。でみるとお店にある沢山の商品のうち選択肢はH社かP社かT社の3択となった。

ここで初めて店員さんに来てもらう。
図面を見せ、これらのものが取り付け可能かどうか確認する。どうやらこの店員さん、判断できない様子である。「くわしいものを呼んで参ります」

ここで来た人が素晴らしかった。セールス鉄人じゃないか?と思ったほどでした。ノジマはメーカーの派遣販売員がいない。広告や案内では聞いたことがあったけど、その意味がわかったような気がした。(この話はまたべつの機会に・・・)

満足感に包まれたまま、私たち夫婦はノジマをあとにした。

つづく


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