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自分のやりたいこと「語学で人を助ける」を見つけた変遷

わたしはかつて、「いま勤めている会社ではやりたいことができない」と転職サービスに登録しました。数社面談もしました。それでは物足りず、コーチング、起業塾にも通いました。いろんな方に悩みを聞いてもらいました。

2024年になり、当時の自分を振り返りました。「当時勤めていた会社でやりたいことができなかった」のではなく「自分のやりたいことがわからなかった」「自分のやりたいことを見つける努力をしていなかった」のではないかと。

今日はこの10年位を振り返ってみます。久しぶりのエッセーとなりますが、どうぞよろしくお願いいたします。

1.10年来のキャリア迷子

福利厚生の整った超ホワイト企業の総合職。同期たちは海外に飛び立ち、現地語ができるようになり、国内に帰ってきたと思うとまた海外。そして出世していきました。わたしは、出産してからゆるキャリを続け、キャリアとしては超低空飛行でした。そして、そこそこの成果を上げ、いつしか「続けることだけが目的」となっていました。

心の奥底では「子育てがあるんだから仕方ないんだもん」と開き直っていたのも事実です。確かにワンオペ、夫激務+闘病、実家義実家頼れず、ベビーシッター使いまくる収入はない、という状況だったので仕方なかったと言えば仕方なかったのですが、歳を重ねるうちに、苦労していなかった、努力していなかった自分のツケがボディーブローのように回ってくるようになってきました。

そこで、30代はひたすら勉強に打ち込みました。日本語、英語、中国語。全国通訳案内士(英語)も取りました。でも語学でどんなにがんばっても、上には上がいる。スペシャリストになることは厳しいと気が付きました。満たされない思いで日々いっぱいでした。

2.転職サイトに登録する

いくつかの転職サイトに登録し、キャリアを棚卸しました。しかし、上司に言われることをそのままやってきただけだったため、職務経歴書は雑多すぎて、アピールできることはありませんでした。転職コーディネーターには、「いろいろ取り組まれてきたんですね」とお世辞を言われたり、「紹介できる職種がありません」と言われたりすることもありました。

思い切って、「資格を生かして日本語教師をしてみたいです」と言えば、経験がないことを突かれ、撃沈。当時の職種に近い職業はなく、「給与と待遇にこだわるなら現職にとどまった方がいいですよ」と言われる日々。といって現職でがんばる気もならず、「子ども優先だから」と自分をごまかして、日々を過ごしていました。

3.悩みの解決を求めて

2018年あたりから「これではだめだ!」と思い、さまざまな方に相談しました。上司も他部署の先輩もランチで相談し、「無料オンライン相談」と書いているものは片っ端から受けました。キャリア相談も受けました。きっと、誰かに聞けば解決の糸口が分かると思っていました。

みなさんたくさんお話を聴いてくれました。メールで相談すると、丁寧な返信が返ってきました。アドバイスをしてくれた方もいらっしゃいました。

  • でも、メリットとデメリットを書き出しても決断できない。

  • やりたいことを書きだしてもどこか宙に浮いている。

  • 3年後、5年後、10年後の自分を想像してもしっくりこない。

今なら、その理由がわかります。「自分軸」を定めてこなかったからです。思考もがんじがらめ、言い訳上手。上っ面だけのことばで、悩み相談の相手はごまかせても、自分はごまかせなかったのでした。

4.転機

正直、何が転機だったか正直よくわかりません(笑)「もう限界!」と、近くの神社にお参りに行ったときに、昇進試験を断る決意をしたこと。その後、「会社を辞めてもいい」と思ったときに、少し視野が開けたような気がします。

5.現在

今は、自分のやりたいこと「語学で人を助ける」に向かって前に進んでいます。ビジネスマッチングフェアで、英語も中国語も完ぺきにできなくても、お仕事は見つかることが分かりました。

たとえば、このマッチングフェアがきっかけで新しく始めたシニアサポートサービス。12月に登録し、1月にはスマホ教室を開催することができました。お一人のかたにレッスンしたところ、来週、お友だちを呼んでくださって二人にレッスンできることになりました。

これまでずっと友だちが少ないことが悩みでしたが、このnoteを通じて「もしよかったら、お話ししてみませんか?」と声をかけてくださるかたも増えました。中国語を通じて、気の合う友だちも見つかりました。

ここまで来るまでには、転職サービス、コーチング、起業塾、悩み相談、キャリアカウンセリング、占い、と遠回りしました。お金も時間も使いました。

申し込んだどのサービスも、自分のやりたいことを見つけるヒントをたくさんくれました。でも、最後は自分が決めなければなりません。自分が決めること、自分が決めたことに責任を取ることを避けていたわたしは、もがき、苦しみました。そして、やがて、自分をありのまま見つめられるようになっていきました。

不完全だけど、生きている。過去があったからこそ、今の自分がある。

これからも、今、ここの自分を認め、穏やかな日々を過ごしていきたいと思います。

精いっぱい文章を書いておりますが、サポートいただけるとさらにお役に立てることが増やせると感じています。よろしくお願いいたします。