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(続編)水原一平氏の賭博報道から分かる「世の中の価値観」の歪み

水原一平氏の違法賭博問題の詳細が、明るみになってきた。

・大谷選手の銀行口座から最低でも1600万ドル(約24億5000万円)を送金していた。
・大谷選手の銀行口座の電話番号とメールアドレスが水原氏のものに変更されていた。

大谷選手は、3月25日の会見で違法賭博への関与を完全に否定しましたが、それ以降も米国メディアなど一部では、大谷選手に対する疑いが、まだくすぶっていました。
しかし、詳細がわかってきたとたんに「大谷の主張は正確だった」「潔白であった」と、手のひら返しです。
これまでの間違った発言をしてきた人たちから、謝罪の言葉はほとんど聞かれません。
日本でも同じような光景がみられます。
情けない、というか、残念ですね。

でも、今の社会の実態を目の当たりにするためには、ある意味では必要な事件であったかもしれません。

前回の投稿でも書きましたが、
「お金に勝る価値はない」「お金は誰にとっても最高に魅力あるもの」というような拝金主義の価値観がはびこっているから、「そんな巨額のお金が送金されていたことを大谷が知らなかったはずがない。嘘をついている」というような発想になるのです。

メディアの報道も同じです。
視聴率を上げることや売ることに目的がすり替わり、中身が好奇心を誘うものや興味本位なものに偏っていきがちになります。
その背景には、「お金がすべて」というような価値観があるからです。
本来のメディアのあるべき姿から、ほど遠いものになっています。
それで、自分たちはほんとうにやり甲斐や幸せを感じられているでしょうか。

こういったことの積み重ねによって、いつのまにか社会も人々の心も毒されていた、ということを、あらためて目の当たりにした機会になったと思います。

取り戻しましょう、本来の価値観を!
変えていきましょう、豊かさと幸せのモノサシを!

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