すずしろ なずな

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高円寺で飲んだくれ阿佐ヶ谷でよその猫に浮気した③ 串カツビリー

あんなに来ていた抱瓶の場所がてんで思い出せない。 自分でも怖くなりながらiPhoneに恐る恐る聞いてみた。遠くは無さそう。古本市をのぞきながら向かう。 クラフトビールの味比べ3種、 そのうち気に入った銘柄をパイントで1杯、 仕上げのパクチーレモンサワーでほろ酔いだった。 駅から放射状に伸びた商店街を進むと 急激に宙を飛び上がり24歳のわたしを空から眺めた。 家人に、  昔一緒に行ったよね〜 なんて口にしたがハッキリと思い出した。 うん、違うね。ありゃもっと昔の頃の彼だ。

    • 高円寺で飲んだくれ阿佐ヶ谷でヨソの猫に浮気をした② シトラバ

      よくうろついてはいたけれど、阿佐ヶ谷から高円寺まで高架下をあるくのは初めてだった。新しくてとてもキレイで両サイドに可愛らしいお店も沢山。キョロキョロと散歩番組の様だった。 高架下から一度追い出される箇所があるのだが、出た先で不思議なお店に遭遇する。団地の1階部分だけがお店をやっているような。建物前のひらけたスペースは見晴らしがよくお店の入り口まで少し距離があった。日があたり眩しいそのスペースは、そんなことはないだろうけど、常連ではないわたしを受け入れていない気がした。羨まし

      • 高円寺で飲んだくれ阿佐ヶ谷でヨソの猫に浮気をした①

        近所ではなく、ちょっと食事をしたい時 よく中野方面へ出掛ける。 食事と言ってしまったが、メインイベントはお酒の方かもしれない。 自宅から中央線方面へ出掛ける場合はまずバスで阿佐ヶ谷へ向かう。 わたしは割とバスが好きだ。 狭い道で対向車を避けたり、希望する人が居ないとバス停を飛ばしたり。 緻密な運行をする電車とは違って割とフレキシブルなバスの箱の中で、運転手さんとお客さんが一緒になって目的地へ向かう感じ。 このアドベンチャーな様を、最後尾の少し高い席から眺めるのが大好きだ

        • 眠りに落ちるまでの数分間。 タブレットで他愛もない記事をたどるのが1日で1番好きな時間。 飼い猫マーナは、暗闇のベッドでLEDライトと追っかけっこする遊びが1番のお気に入り。 必然的にそのお遊びタイムは、 飼い主が1日で最も好きな時間に訪れる。 とは言え、マーナも遊びたいだろうから 光を追わなくなるまでは付き合うことにしている。 マーナが飽きてきた頃合いをみて、 はい、おしまーい。 タップリ遊んでそう告げてネット点検に戻っても 疲れと欲望は相反するようす。 鼻息がわ

        高円寺で飲んだくれ阿佐ヶ谷でよその猫に浮気した③ 串カツビリー

          何故

          金曜日。 週の中で最も浮き足立つ日。 在宅していると、日による違いなんてほぼ無いに等しいけれど なんだか朝から足どりも軽い。 もしかするとわたしの足裏が感じている体重も 2、3キロ減っているんじゃ無いかと思う。 午後4時、仕事を終える。 通勤していた頃は、17時半までが定時だったけど 在宅になってからは7時半に開始して16時で終業することにしている。 昼寝を中断した猫の様に くあぁああ!と体を伸ばし終えて ニマニマする。 ただでさえ軽くなっているのに 軽快なステップ

          祈祷

          飼い猫マーナには不思議な仕草がある。 ワンちゃんで言うところの チョーダイ! を時々やるのだ。 我が家ではそれを「マーナちゃんのお祈り」と呼んでいる。 ワンちゃんの場合、 チョーダイ!をする = おやつが貰える と言った具合に行動とリンクしていることが多いと思うが、マーナの場合は何故か不意に自からその仕草を始める。 さぁ、やるぞ。 と言う決意の顔つきになり姿勢を正してツンと上を向く。 飼い主も あ!これはお祈りがはじまるな。 と気配を感じ取れる程、何か厳かな空気を纏

          夜明け前のクロネコ

          継続は力なり うっかり初めたらやめ難くなっていく結果のループであると捉えている。 朝のジョギングをもう長いこと続けている。 と言うか、辞められない。 怖いことに雨でも行く。 だって、継続日数の履歴がまたゼロになってしまうのは勿体無いから。 理由はそれだけ。 冬場はジョギングが日の出前となり スタートからゴールまで、とにかく辺りは漆黒。 よく見えないから、 景色を楽しむことも、ニャンコスポットをのぞきこむこともなかなか難しい。 ちょうど中間地点あたりにあるアパートの

          夜明け前のクロネコ

          限界

          朝はたいてい4時半にはおきる。 わりと若い頃から早起きだったけど、 コロナ自粛しているうちにどんどん早くなった。 父親から遺伝した強靭な腸の使者が、 おそらく夢うつつの朝3時には最寄駅に着く。 そして4時にはドアをノックし始め、 4時半にはドアノブをがちゃがちゃ鳴らす。 そう、わたくし、尿意以外で目が醒め始めるのだ。 ヤバイヤバイヤバイ。 コワイコワイコワイ。 絶対にこのドアを開けちゃダメ。 目が醒めちゃう。 と、毎朝ウトウト格闘する。 毛布を肩まで引きずり上げ

          埋埋

          コーヒーに全く興味がなかった我が家だが いつの間にか専用ミルで毎朝マメを挽くまでになった。 朝ごはんを片付け、猫の食器をあらい、飲み水をいれかえる。 乾燥ササミをふりかけ状に刻んでいるあたりで 眼をくりくりさせた飼い猫ウーゴが現れる。 あまり鳴かない猫なのだが、この時だけはナーオナーオと訴える。 猫ちゃんにササミをあげおわると、ようやく人間のコーヒータイム。 朝 って感じ。 コーヒーと何かしらのお菓子をつまむ。 意識が宇宙を彷徨った状態で朝の情報番組を観ていると、ササ

          三種

          平日は家人と在宅ワークをする日が多い。 人間ふたりと猫2匹。 お互いリモート会議もあるので離れた部屋で二手に分かれるのだが、 わたしは猫ちゃんを入れないお部屋を使っている。 我が家の猫は長毛種のため毛が凄まじい。 猫を飼うと言うことは毛との戦いでもある。 毛だらけで外をウロウロしては周りに迷惑をかけてしまうので 家を出る直前で着替えることにしている。 玄関に1番ちかいお部屋へ全ての洋服を仕舞い、 リビングのドアより玄関側には猫ちゃんの出入りを禁じているのだ。 その部屋の一